398: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/16(水) 17:50:17.00 ID:jDmvoJTA0
侑「……? 何かあったのかな?」
遥「なんだか、随分慌ててるような……」
彼方「どうしたんだろう? 彼方ちゃんちょっと聞いてくるね」
侑「あ、私も!」
彼方さんの後を追って、町の方へ。彼方さんが、右往左往している町の人に声を掛ける。
彼方「あのー? 何かあったんですかー?」
町人「あ、ああ……どうやら、牧場の方が野生ポケモンに襲われてるらしいんだ……」
侑「え!?」
思わず驚きの声をあげるのとほぼ同時に──牧場方面の空がカッと光る。
彼方「あれ、もしかして……でんきポケモンの“かみなり”……?」
町人「牧場の方に野生ポケモンが来ることなんて滅多にないんだが……。とはいえ、この町にはトレーナーもほとんどいないし、どうしたもんかと……」
遥「……す、すぐに穂乃果さんに連絡します!」
遥ちゃんがポケギアを取り出して、穂乃果さんに連絡を取り始める。
そんな中、
リナ『侑さん! 大変!?』 || ? ᆷ ! ||
急にリナちゃんが大きな声をあげる。
侑「え、ど、どうしたの?」
リナ『今、コメコ牧場に──歩夢さんの図鑑の反応がある!』 || ? ᆷ ! ||
侑「な……!?」
じゃあ、まさか今、歩夢は……!?
侑「野生ポケモンに襲われてる……!? い、行かなきゃ!! みんな!!」
「ブイ」「ワシャー!」「ライボ」
彼方「あ、ちょっと待って、侑ちゃん!?」
私は彼方さんの制止も聞かず、手持ちたちを引き連れ一目散に飛び出した。
早く、早く助けに行かなくちゃ……!!
侑「歩夢は戦えないんだ……!! 私が助けなきゃ……!!」
🎀 🎀 🎀
──ウールーの小屋から飛び出すと、雨足はすぐに強くなり、激しい雨が降り出した。
その中を全力疾走で、メリープ牧場の方へ向かう。
向かう最中にも、空は光り、稲妻が迸る。
稲光の筋がどんどん数を増やしながら、雷鳴が絶え間なく鳴り響いている。
歩夢「急がなきゃ……!」
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