389: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/16(水) 17:34:23.75 ID:jDmvoJTA0
🐏 🐏 🐏
彼方「お、やっと違うことを始めたね」
今日もレジャーシートの上でのんびり見ていると、侑ちゃんはパールルへの攻撃を止めて、海から運び出そうとし始めた。
遥「でも全然動いてないね……重そう」
リナ『パールルの体重は52.5kgもある。たぶん侑さんより重い』 ||  ̄ ᨈ  ̄ ||
彼方「殻が大きいからね〜。でも、みんなで力を合わせてるから、どうにか動かせそうだよ」
ワシボンが脚でガッチリ掴み、ライボルトが後ろから押して、侑ちゃんが引っ張っている。
イーブイは侑ちゃんの服の裾を噛んで引っ張っているけど……あれはあんまり意味なさそう。
イーブイだと浅瀬でも、溺れちゃうから仕方ないけどね。
リナ『そういえば、水から出しちゃうのはルール的にOKなの?』 || ╹ᇫ╹ ||
彼方「別に禁止はしてないよ〜。条件は貝殻を開いてバッジを取り戻せばいいだけだし。……ただー」
遥「……ただ?」
彼方「そんな簡単にはいかないというか……んーまあ、見てればわかるよー」
🎹 🎹 🎹
侑「よい……っしょ……!」
パールルを運び出す作戦を始めて数十分。
侑「……はぁ……はぁ……! やっと……海から、出せた……!」
みんなの力を合わせて、どうにか水の中から引きずり出して、砂浜の上にパールルを連れてこられた。
パールルを引っ張っているときに手が滑ってすっぽ抜け、何度もひっくり返ったため、すでに全身ずぶ濡れだけど……。
侑「とにかく、これで攻撃を100%通せるはず……! ……ん?」
よーく見ると、パールル……薄っすら貝殻を開けてるような……?
そんな気がして、貝の合わせの部分を覗き込んだ瞬間、その隙間から水が噴き出してきて、
侑「わぷっ!?」
私の顔に直撃した。そのまま、尻餅をつく。
侑「ぺっぺっ……しょ、しょっぱ……」
突然のことだったため、“しおみず”が口の中に入ってきた。しょっぱい……海の水の味がする……。
「ブ、ブイー!?」「ライッ…!!」「ワシャボーッ!!?」
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