388: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/16(水) 17:30:44.45 ID:jDmvoJTA0
■Chapter019 『侑と歩夢』 【SIDE Yu】
夜も明けて。本日も私たちはコメコシティ南部の砂浜に訪れていた。
侑「ワシボン! “ブレイククロー”!!」
「ワッシャァッ!!!」
ワシボンが鋭い爪を立てると、水の中からゴッ……と鈍い音が響いてくる。
でも、
侑「やっぱ……ダメだ……」
「ワシャァ…」
水中のパールルはびくともしない。殻に傷一つ付けられないまま、時間がどんどん過ぎ去っていく。
侑「電撃も何度も試したけど……効果はないし……」
「ライボ」「ブイ…」
他にも“すくすくボンバー”で“やどりぎのタネ”を植え付けたりもしてみたけど……。結局殻に阻まれて、やどりぎも無効化されてしまっている。
侑「うーん……」
どうしたものか。
弱点のでんきタイプもくさタイプ無効となると……やっぱり、パワーでどうにかする以外の方法がない。
じゃあ……。
侑「もっと物理攻撃がしっかり通せるようにしないといけないってことかな……。よし」
私は靴を脱いで、パールルのいる浅瀬までじゃぶじゃぶと入っていく。
侑「水中にいるから、攻撃がうまく通らないんだ! なら、陸に上げちゃえば……!」
パールルの前で屈みながら、大きな貝殻そのものに手を掛けて持ち上げる
侑「ふん……ぬぬぬ……!」
持ち上げ、
侑「……ぬぬぬぬぬ……!!」
持ち……上がらない。
侑「お、重すぎる……」
「ワシャ!」「ライボ」「ブイブイ!!」
侑「みんな、手伝ってくれるの? よし、どうにかしてパールルを水から上げるよ!」
「ブイ!!」「ワシャー」「ライ」
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