387: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/15(火) 19:10:57.75 ID:BfviSDpF0
真姫「本来はあり得ない。……だけど、やぶれた世界なんていう訳のわからない場所で、伝説のポケモンと戦ったり、メガシンカを一度に3匹同時に使ったり、ディアンシーの攻撃を直接受けたり……何が起こってもおかしくないとは思う」
海未「……なるほど。……このことは理亞には?」
真姫「言ってないわ。……ちょっと、この光景をあの子に見せるのは少し躊躇しちゃって……」
海未「……そうですね」
確かに、実の家族には、今の状態の聖良を見せるのは酷かもしれない。
ましてや、理亞にとっては唯一残った家族だ。……もちろん、だからこそ伝えた方が良いという考え方も出来るが……。
真姫「理亞には、もう少し精密に検査をして、聖良の状況がわかってきてから、伝えたいと思ってる」
海未「その方が良いかもしれませんね……。……それにしても、どうして急にこのようなことに……」
真姫「それなんだけど……」
海未「?」
真姫「聖良が目を覚ます数日前……夜中に誰かがこの病室に忍び込んだ形跡があったの」
海未「病室に忍び込んだ……?」
聖良はグレイブ団事変の主犯格故に、この病室はかなり厳重な管理を敷かれている。
そこに忍び込んだというのは、並々ならぬことだ。
真姫「ご丁寧に、忍びこんで来たときの監視カメラはハッキングされて、監視映像を差し替えられてた。してやられたって感じね……」
海未「……相手は随分な技術を持っているようですね」
真姫「ホントに……」
海未「ですが……そこまでして、聖良に何をしたんでしょうか」
真姫「それはわからない。その侵入者が聖良に何かをしたのか、聖良がその侵入者に反応して、目を覚ましたのか……それとも実は目が覚めたのは偶然で全く関係ないのか、何もわからない状態。だけど、報告だけはしておこうと思って」
海未「なるほど……ありがとうございます。もし、何か続報があったら……」
真姫「ええ、海未には率先して報告するわ」
海未「助かります」
ことりへの襲撃……そして、聖良の不自然な覚醒と、彼女の病室への侵入者……。
海未「一体……この地方で、何が起こっているんでしょうか……」
私はグレイブ団事変以来の、地方の異変を肌で感じ始めていた。
………………
…………
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