356: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/14(月) 17:17:46.83 ID:wroKVd390
侑「今日のバトルの……反省……」
彼方「おぉ……侑ちゃん、真面目だね〜。彼方ちゃん、バトルの後は疲れちゃって、すぐにすやぴしたいくらいなんだけど……」
侑「だって私……歩夢のミスをカバーしきれなかった……」
彼方「……ふむ」
侑「私の方が歩夢より経験もあって、バトルにも慣れてて強いんだから……歩夢がミスしちゃっても、本当は私が全部フォローしてあげなくちゃいけなかったんだ……」
……そうだよ。元はと言えば、私が最後、オコリザルに勝ち切ってさえいれば、こんなことにもならなかったんだ。
侑「私は……もっともっと……強くならないと……」
彼方「……」
侑「……そうだ」
そこでふと、思いつく。
侑「彼方さんって、ポケモンバトル得意なんですよね!?」
彼方「ん〜まあね〜。千歌ちゃんや穂乃果ちゃんに比べると、さすがに敵わないけど〜」
彼方さんが戦っているところを実際に見たことはないけど、限定的な条件とはいえ、現チャンピオンを師事したというのは紛れもなく実力者の証。
考えようによっては──これはチャンスなのかもしれない。
侑「だったら、あの……! 私に稽古を付けてくれませんか……!」
彼方「稽古?」
侑「はい! 私、もっと強くなりたいんです!!」
歩夢が自分のミスを気にしなくてもいいくらい、私が強くなる……!
そうすれば、歩夢ももっと伸び伸び戦えるかもしれない。
彼方「……ふむ〜」
彼方さんは、少し考えていたけど、
彼方「わかった〜。じゃあ、彼方ちゃん、侑ちゃんが強くなるためのお手伝いしてみるよ〜」
最終的には、了承して頷いてくれた。
侑「ありがとうございます!」
やった……! 実力者に直接教えを乞えるなんて、またとない機会だ……!
侑「もっと強くなって……歩夢を安心させるんだ……!」
彼方「…………」
リナ『彼方さん……? どうかしたの?』 || ╹ᇫ╹ ||
彼方「……うぅん、なんでもない。それじゃ、そろそろポケモンちゃんたちも回復したころだろうし、手持ちたちと一緒に南の浜辺に移動しよう〜」
侑「はい! お願いします!」
私は急いでエネココアを飲み干して、席を立つ。
甘くておいしいこのエネココアも、次はまた、歩夢と一緒に飲めるように、今は頑張るんだ……!
1002Res/2130.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20