35: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/10/30(日) 15:54:26.52 ID:QLy5TvuG0
ニャースを追いかけて8番道路まで来ちゃったけど……完全に見失っちゃいました……。
かすみ「8番道路って、特に特徴もない道なんですけど……だだっぴろいし、背の高い草むらも多くて探しづらいんですよね……」
「ガゥゥ…」
かすみ「こーなったら、高いところから見渡して……!」
かすみんは辺りをキョロキョロと見回します。
道幅の広い道路の中で高い場所といえば──
かすみ「看板!!」
この道路には『G』と書かれた、8番道路であることを示す標識ポールがあります。
高さで言うと、かすみん1.5人分くらいあります! 高さは十分のはず……!
かすみ「……あ、でもかすみん、今スカートでした……」
かすみんは旅のお洋服も可愛いのがいいから、お気に入りのスカートを履いてきているんです☆
かすみ「これは……看板を登るのは無理ですね」
「ガゥ…」
かすみ「ちょっと、ゾロア呆れないでよ!? 可愛い女の子として、ここは超えちゃいけないラインでしょ!? 呆れるくらいなら、ゾロアが登ってよ!」
「ガゥ」
ぷんぷん頬を膨らませる、かすみんの言葉を受けて、ゾロアがぴょんっとポールに飛び付きます。
──が、
「ガゥゥ…」
ゾロアは情けない声をあげながら、ずるずるとポールの根本まで滑り落ちていきます。
身軽なゾロアと言えど、さすがに表面がつるつるなポールを登るのは難しいみたい……。
かすみ「……というか、冷静に考えてみると、この垂直のポールを登るのはかすみんでも無理かも……」
「ガゥガゥッ!!!!」
かすみ「わ!? お、怒んないでよー!!」
でも、どうしよう……改めて辺りを見回しても、ぼーぼーな草むらのせいで、ガサガサガサガサと何かがいる音こそするものの、何がいるのかが全然見えません……。
かすみ「揺れてるところを虱潰しで探すしかないかなぁ……」
一周して戻って来てしまった結論に頭が痛くなる。早く見つけたいのにぃ……。
そのときだった──カタカタカタと、腰の辺りで何かが震え出す。
かすみ「わ!? な、なんですかなんですか!?」
慌てて、自分の腰周りに目をやると──
かすみ「……モンスターボール?」
何故か、モンスターボールが震えています。……あれ? かすみん、今連れているのはゾロアだけのはず──
かすみ「……あ!」
……そういえば、忘れていました!
腰のボールをポンっと放ると──
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