36: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/10/30(日) 15:55:41.10 ID:QLy5TvuG0
「キャモ」
かすみ「キモリ……返すのをすっかり忘れてました……」
ヨハ子博士に返し忘れていたキモリが顔を出しました。
よく考えてみればかすみん、ヨハ子博士のユキメノコに捕まったあとはそのまま折檻もといお説教を受けていたので、返すタイミングがありませんでしたね。
ところで、
かすみ「キモリは何しに出てきたの……?」
「キャモ…?」
訊ねるとキモリは、先ほどまでかすみんとゾロアが必死に登ろうとしていた看板ポールに飛び付き、
かすみ「お、おぉ……!?」
そのまま、ひょいひょいと上に登っていくじゃありませんか!
かすみ「もしかして、手伝ってくれるの!?」
「キャモ!!!」
あっという間に看板の上にまで登り切ったキモリは、そこから辺りを見回し始めます。
かすみ「キモリー! そこから、ニャースの姿、見えますかー?」
「キャモ…」
キモリは看板の上で、前傾姿勢になって、見下ろしていますが、どうにもうまく行ってないみたい。
やっぱり、背の高い草むらは上から見ても邪魔ということですね……。せめて、ニャースがもっと派手派手な色だったり光っていたりしてくれれば……。
かすみ「ん……? 光って……? ……そうだ!」
そこでキュピピーンと、かすみん名案を閃いちゃいました!
かすみ「キモリ!」
「キャモ…?」
かすみ「かすみんが、ニャースを“光らせます”! キラキラしたのを見つけたら、教えてくれますか!?」
「キャモッ!!」
キモリが頷いたのを確認して──
かすみ「行くよ! ゾロア! “にほんばれ”!!」
「ガゥガゥッ!!!!」
ゾロアに指示したのは“にほんばれ”! 日差しを強くする補助技です!
かすみん、ゾロアと一緒にイタズラする……じゃなくて、いろんな状況に対応するため、便利な技をたくさん覚えさせているんですよね!
ニャースの額には小判が付いています。だから、天から強い日差しが降り注げば──
「!! キャモッ!!!!」
──小判に光が反射するから、よく見えるはず!!
かすみ「そこですね!! ゾロア!!」
「ガゥッ!!!!」
1002Res/2130.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20