侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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34: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/10/30(日) 15:53:00.22 ID:QLy5TvuG0

歩夢「もしかして、普段からお手入れをしてもらってるのは右耳だけで、左耳は武器になってるから、あんまり触らないようにしてるのかなって思って」
 「ロルゥ…」

侑「歩夢、知ってたの……?」

歩夢「うぅん、なんとなく……ミミロルのこと見てたら、そうなのかなって」

侑「そ、そっか……」


そういえば歩夢って、ポケモンを毛づくろいしてあげるのが、昔からすごくうまかったっけ……。

そのお陰か、いろんなポケモンとすぐ仲良くなれちゃうんだよね。


侑「歩夢は相変わらずすごいね……」

歩夢「え? 何が?」

侑「うぅん、ミミロル大人しくなってくれてよかったね」

歩夢「あ、うん!」

侑「とりあえず、ボールに……」


私は改めて、博士から渡されていた捕獲用のボールをミミロルに向けると──


 「ロルッ!!」


耳が伸びてきてバシッ──とボールを弾き飛ばされる。


侑「あ、あれ……? なんか、私嫌われてる……?」


やっぱり、さっきうっかりミミロルが嫌がるところを触っちゃったのがよくなかったかな……。


歩夢「ミミロル、少しの間だけど……ボールの中で待っててくれないかな? すぐにお家に戻れるから……ね?」
 「ロル…」


ミミロルは歩夢のお願いを聞くと、歩夢の腰辺りをもぞもぞと探ったあと、


 「ロル──」


歩夢の腰についている空のボールに、自ら入って行った。


歩夢「ふふ、ありがとうミミロル♪」

侑「……」

歩夢「よし! それじゃ、このままゴルバットも……──侑ちゃん? どうかした?」

侑「いや、なんでもない。それより、ゴルバットだよね!」

歩夢「あ、うん!」


ミミロルからの扱いの差に思うところがないわけじゃないけど……今は捜索の続き、続き……!





    👑    👑    👑





──セキレイシティ南の道路……8番道路。


かすみ「ニャースー!!! 出て来てくださーい!!」
 「ガゥガゥッ」



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