341: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/13(日) 12:42:19.38 ID:CEy3tu000
先手を取ったはずなのに、悉く作戦を返されてしまう。
サスケも大ダメージを負って戦闘不能になってしまったし、このままじゃまずい……と思った瞬間だった。
「シャーーーーボッ!!!!!」
「ディ、ディグーーー!!?」
花陽「え!?」
戦闘不能になったかと思っていたサスケが、ディグダの頭に噛み付いていた。
歩夢が何か作戦を指示していたのかと思ったけど、
歩夢「さ、サスケ!?」
当の歩夢も驚きの声をあげていた。ということは……。
「シャーーボッ、シャーーーー」
満身創痍なサスケが、自分の意思で攻撃しているということ。
もうボロボロで戦う力はほとんど残っていないはずなのに。
歩夢「サスケ……っ!! もういいからっ!!」
歩夢も、もうサスケに戦う力がほとんど残っていないことがわかっているのか、サスケを制止するものの、
「シャーーーーーッ」
それでも、サスケは自分のキバでしっかり、ディグダに噛み付き続ける。
「ディ、ディグググッ」
予想外の攻撃に驚いたディグダはサスケに噛み付かれたまま、地面に潜っていく。
ワシボンと違い、細長い体躯のサスケはそのまま地中へと引っ張られていく。
このままだと、サスケの体力が尽きるのは時間の問題……だけど、
侑「サスケが作ってくれたチャンスだ……!! ワシボンっ!!」
「ワシャァッ!!!!」
ワシボンが気合いの雄たけびと共に、バサっと翼を開いて飛び立つ。
フィールドから2匹が地中に潜っているこの瞬間。ズルッグとの1対1に私たちが勝つしかない……!!
そう息巻いて飛び出した。が、凛さんの判断も速かった。
凛「“とびひざげり”!!」
「ズルッッグ!!!!」
すでに再び対空蹴り攻撃に移行していたズルッグが、ワシボンの正面に迫る。
絶体絶命。お互い直線軌道でぶつかり合うと思った、次の瞬間──ワシボンが急降下した。
凛「にゃ!?」
「ズルッ!!?」
急な軌道変更に対応しきれず、ズルッグはそのまま勢いよく壁に膝を激突させる。
「ズ、ズルゥゥゥゥッ!!!?」
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