340: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/13(日) 12:40:57.73 ID:CEy3tu000
歩夢がバランスを崩してよろけるほどの大きな震動がトレーナースペースまで届いてくる。
そして、そんな大きなエネルギーを最も近くで直撃したのは、
「──シャーーーーボッ」
地面の中にいた、サスケだ。
大ダメージを受けて、サスケが堪らず地面から飛び出してくる。
歩夢「サスケっ!?」
リナ『“マグニチュード”は地面の中にいるポケモン相手だと、倍近いダメージになる。サスケが“あなをほる”のを誘われてた』 || > _ <𝅝||
侑「っ……!」
この大揺れの中、せめて私はズルッグへ攻撃を……!!
幸い飛んでいるワシボンに“マグニチュード”の効果はない。なら、地面でモロに影響を受けているであろうズルッグを狙い撃つのは容易なはず……!
そう思って、地面に目を向けた、が、
侑「!? ズルッグはどこ!?」
気付いたときには、ズルッグの姿が見えなくなっていた。
凛「──ワシボンとおんなじ場所だよ!」
侑「え!?」
凛さんの声に視線を空中に向けると──
「ズル」
ズルッグが飛び跳ねたまま、ワシボンに迫っているところだった。
凛「“とびひざげり”!!」
「ズルッ!!!!」
「ワッシャッ!!!?」
空中で“とびひざげり”が炸裂し、ワシボンがジムの壁の方まで一気に吹っ飛ばされ、叩き付けられる。
侑「ワシボンっ!!」
「ワ、ワシャァッ…!!!」
ダメージは大きいが、ワシボンはどうにか気合いで立ち上がる。
まだ戦闘不能になっていないことに少しだけほっとするものの、状況はかなり悪い。
恐らく花陽さんが“マグニチュード”を撃つのがわかっていて、それに合わせて、ジャンプ攻撃に切り替えてきたということだ。
……でも、
侑「ズルッグは“へびにらみ”で“まひ”してたはずじゃ……」
そんな体のまま、あんな跳躍が出来るはずは……。
凛「ふふん、ズルッグの特性は“だっぴ”。皮を脱いで状態異常は回復しちゃうよ!」
侑「……しまった、忘れてた……」
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