327: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/13(日) 02:40:42.91 ID:CEy3tu000
🍊 🍊 🍊
相談役の部屋の前に立ち、扉をノックする。
相談役『どうぞ』
千歌「──失礼します」
許可が出たので、料理を持ったまま、部屋の中へ。
相談役「千歌さん。どうかしましたか?」
千歌「歓送迎会になかなか顔を出さないから、料理とお酒を持ってきました」
相談役「あら、ありがとう。そこに置いておいて。あとで頂くわ」
千歌「はい。……あの、まだお仕事中ですか?」
相談役「ええ。……仕事と言っても、先方からの返事待ちだけどね」
千歌「そうですか……」
相談役「……ボールベルトの調子はどうかしら?」
千歌「あ、はい! これすっごくいいですね!」
私は、腰に巻かれたボールベルトを手で撫でる。
相談役「それは何よりです。特注品ですから、大切にしてくださいね」
千歌「もちろんです」
これは相談役から私と穂乃果さん宛てに貰った物で、ある機能を備えた特別なボールベルトだ。
……今の私たちには必要なもの。
千歌「……あの」
相談役「なんですか?」
千歌「ことりさんや海未師匠には、今やってること、言わないんですか?」
相談役「……先方があまり多くの人間に情報を共有したくないみたいなの。だから引き続き、穂乃果さんと千歌さんの二人にお願いするしかないわ。……負担が大きくて申し訳ないけど」
千歌「い、いえ! 穂乃果さんもいるし、それは全然大丈夫なんですけど……。ことりさん、心配してたので……」
相談役「そう……。あとで少し、ことりのところにも行ってみるわ」
千歌「はい、そうしてあげてください」
顔を見せてあげれば、ことりさんも少しは安心すると思うしね……。
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