32: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/10/30(日) 15:49:42.15 ID:QLy5TvuG0
歩夢「侑ちゃん」
侑「ん?」
歩夢「私も……侑ちゃんに何かあったら、侑ちゃんのこと、守るね。えへへ……」
侑「ふふ、ありがと、歩夢♪」
歩夢の言葉を聞いて安心する。
どうやら心のつっかえは取れたようでよかった。
一安心したところで、私たちは間もなく6番道路に差し掛かろうとしていた──そのとき、
侑「……あ!?」
歩夢「え、どうかし──あっ!!」
二人で同時に声をあげる。
なぜなら、ちょうど視線の先に──
「ロル…?」
茶色いうさぎポケモン──ミミロルの姿があったからだ。
侑「やっと1匹見つけた……!!」
本来探していたゴルバットとは違うけど、運よく見つけたミミロルに向かって、ダッシュする。
歩夢「侑ちゃん!?」
「ロル!?」
侑「ミミロル、確保ー!!!」
そのまま、ミミロルに飛び付くようにして、捕獲──
「ロルー!!!?」
侑「よし!! 捕まえた!!」
両手でしっかりとミミロルを捕まえることに成功……!!
「ロルッ!!! ロルゥッ!!!!!」
侑「わわ!? あ、暴れないで……!!」
私は暴れるミミロルをどうにか押さえながら、捕獲用のボールに手を伸ばす──その際に、私はミミロルの右耳に触れてしまった。
その直後──
「!!!!! ロォルッ!!!!!!!」
侑「っ!!?」
ミミロルの左耳が勢いよく伸びてきて、鼻っ柱に直撃。その勢いはとてつもなく、そのまま吹っ飛ばされて、私は地面を転がる。
侑「いったあああああ!?」
歩夢「侑ちゃん!? 大丈夫!?」
侑「ぐぅぅぅ……ど、どうにか……」
体育の授業で、ボールを顔面に食らったとき……いやそれ以上の衝撃だったかも……。鼻を押さえて、痛みを堪えながら、私はどうにか上半身だけでも身を起こす。
「ロルゥッ…!!!!!」
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