316: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/12(土) 13:15:56.49 ID:Cfp9Tcx10
突然の連撃に対応しきれず、直撃。
しかも──爪で切りつけられた部分は、
「キャモ…ッ」
かすみ「!! や、“やけど”してる……!?」
熱で炎症を起こして、“やけど”状態になっていた。
ルビィ「いっぱい走って、足に熱を溜めてたんだよ! アチャモのままだと“ブレイズキック”は覚えられないんだけど……こうやって足を他の技で熱すれば同じようなことが出来るんだよ!」
しずく「疑似“ブレイズキック”……ということですね」
かすみ「……っ」
いや、まだです……!
「キャモ…」
“やけど”状態のキモリが尻尾の中から──丸い緑色の“きのみ”を取り出した。
そして、それをパクリと飲み込む。
すると、キモリの“やけど”がみるみるうちに回復していく。
しずく「! あれは“ラムのみ”!」
かすみ「ジグザグマが“ものひろい”で拾ってきた“きのみ”だよ!」
戦闘に備えて持たせておいてよかった……。とはいえ、回復出来るのはあくまで状態異常のみ。ダメージが回復出来るわけじゃない。
ルビィ「ならもう一回!! アチャモ! “きりさく”!!」
「チャモォッ!!!」
再び切りかかってくるアチャモ。
かすみ「……キモリ!! 思いっきり跳んで!!」
「キャーーーモッ!!!!」
キモリは砂浜を蹴って、一気に跳ねた──その跳躍力はアチャモを飛び越えるどころか、3メートルほどの大ジャンプになり、攻撃を余裕で回避しきる。
ルビィ「えぇ!? なんで、そんなにジャンプ出来るの!?」
驚くルビ子。
しずく「……そうか、“かるわざ”!」
かすみ「そうです……! かすみんのキモリの特性は“かるわざ”! 身のこなしでは負けませんよ!!」
「キャモッ!!!」
ルビィ「なら、追いかけるだけだもん! アチャモ! “ニトロチャージ”!!」
「チャーモチャモチャモ!!!!」
再び、アチャモが砂浜を蹴って、走り出す。
砂浜を真っ赤にするほどの熱を帯びたダッシュは確かに速い。だけど──
「キャモッ、キャモッ!!!」
キモリは砂浜の上を軽々と飛び回る。
一方でアチャモは砂に足を取られながらだからか、思うように追い付けていない。
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