315: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/12(土) 13:15:07.48 ID:Cfp9Tcx10
見るからに強力な一撃に、ゾロアはなすすべもなく戦闘不能になってしまった。
とりあえず、ゾロアをボールに戻す。けど……。
かすみ「…………」
ルビィ「かすみちゃん? 次のポケモンは……」
かすみ「だ、出しますよ……?」
次のポケモンは──
かすみ「……い、行きますよ、キモリ!」
「キャモッ」
今度こそ正真正銘キモリだ。
このバトルで使用するポケモンはキモリでなくてはならない。
何故なら、このバトルでの使用ポケモンは2体。つまりゾロアが“イリュージョン”で化けていたポケモンを出さないと、ルール上反則になってしまう。
でも、キモリはほのおタイプを苦手とするくさタイプ……。
かすみ「キモリと一緒に……やるしかない……」
「キャモッ」
相性は確実に不利。……ただ、全く策がないわけじゃないです。
ルビィ「アチャモ! “ひのこ”!!」
再び飛んでくる灼熱の火球。もちろん、あんなもの直撃するわけにはいきません。
かすみ「キモリ! “このは”!!」
「キャモッ!!!」
鋭く飛ばした複数枚の“このは”を的確に火球にぶつける。
“このは”自体は瞬く間に燃えてしまうけど、火球の勢い自体は殺すことが出来る。
かすみ「要は攻撃がキモリに届かなければいいんです!」
「キャモ」
──そのとき、突然、
ルビィ「“でんこうせっか”!!」
「チャモッ!!!!」
引火して燃える“このは”の向こうから、アチャモが炎の中を猛スピードで突っ込んで来た。
「キャモッ!!?」
かすみ「!? “ファストガード”!!」
「キャモッ!!!」
咄嗟に攻撃を防ぐと、それによって弾けるように、アチャモが空中に跳ねる。
そして、そのまま──
ルビィ「“きりさく”!!」
「チャモォッ!!!!」
足の爪をキモリに向かって、振り下ろしてきた。
「キャモォッ!!?」
かすみ「き、キモリッ!!」
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