306: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/12(土) 12:58:46.91 ID:Cfp9Tcx10
ルビィ「ご、ごめんなさい……」
かすみ「………………ぅ……」
ルビィ「どうしよう、お姉ちゃん……すっごく落ち込んじゃった……」
しずく「すみません……ここまで2つのジムを巡ってきたんですが、どちらもジムリーダー不在でジム戦が出来なかったもので……」
さすがに3連続ともなると、かすみさんに同情してしまう。
ダイヤ「なるほど……それは災難でしたわね」
かすみ「かすみんは不幸星に生まれた、不幸なかすみんになってしまいました……」
ルビィ「ご、ごめんなさい……」
しずく「いえ……改装中なら仕方ないですよ。ウチウラジムは今、いろいろ忙しいでしょうし」
かすみ「忙しい……? どゆこと……?」
しずく「かすみさん……知らないの? ニュースにもなってたでしょ?」
さすがに世間知らずな級友に呆れてしまう。
しずく「ウチウラジムはつい最近、ジムリーダーが代替わりしたところなんだよ」
ダイヤ「ええ、そのとおりですわ」
そう言いながら、ダイヤとしずくの視線がルビィに集中する。
ルビィ「え、えっと……! ウチウラジムの新しいジムリーダーになった、る、ルビィです……!」
かすみ「え!? こっちの人がジムリーダーだったの!?」
ルビィ「え、あ、ご、ごめんなさい……ルビィ、弱そうだよね……」
しずく「かすみさん! 失礼なこと言わないの! す、すみません、ルビィさん……!」
ルビィ「うぅん、確かにルビィ……お姉ちゃんみたいに威厳がないって昔から言われるから……」
かすみ「てっきり、かすみんはそっちのお姉さんがジムリーダーなんだと……」
しずく「だ・か・ら! ダイヤさんからルビィさんに代替わりしたの!!」
どうやら、かすみさんはそもそもウチウラジムのジムリーダーが誰かすらわかっていなかったらしい。本当に勉強不足だ。
もはや、自分の住んでいる地方のジムリーダーが誰かなんて、一般常識に近いものなのに……。
しずく「重ね重ね、かすみさんが失礼なことを言ってしまってすみません……」
ダイヤ「仕方ありませんわ。ウチウラジムはこの地方でも最南端に位置する端のジムですから」
かすみ「それじゃ、ダイヤ先輩はジムリーダーは引退しちゃったってことですか?」
ダイヤ「引退……とは少し違いますわね」
しずく「だから……ああもう……」
これまた失礼の重ね掛けに頭が痛くなってくる。
しずく「ダイヤさんは、リーグ公認でジムリーダーのさらに上に昇格したんだよ、かすみさん」
かすみ「ジムリーダーの上……? それって……」
ルビィ「四天王だよっ!」
かすみ「わっ、びっくりした!?」
急に大きな声を出すルビィさんに、今度はかすみさんが驚いて跳ねる。
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