279: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/10(木) 12:01:17.07 ID:IGCv6YWI0
千歌「う〜ん……まあ、有名なの自体は悪い気はしないかなぁ?」
彼方「穂乃果ちゃんは有名じゃないの〜?」
穂乃果「え、うーん……私は千歌ちゃんほど表に露出しなかったからなぁ」
どうやら、この人は穂乃果さんと言うらしい。……表に露出しなかったってなんのことだろう?
一方で、
リナ『……とんでもない人がいる』 ||;◐ ◡ ◐ ||
リナちゃんが驚いていた。
歩夢「とんでもない人……?」
リナ『この人……穂乃果さんはオトノキ地方の歴代チャンピオンの一人……』 ||;◐ ◡ ◐ ||
侑「……はい?」
……歴代チャンピオン?
穂乃果「わっ! 私のことも知ってるの?」
リナ『データベースの情報だけだけど……。公式戦無敗のオトノキ地方歴代最強のチャンピオンらしい……』 ||;◐ ◡ ◐ ||
穂乃果「えへへ〜歴代最強だなんて、照れちゃうな〜」
千歌「そーなんだよー! 穂乃果さんには結局一度も勝ててないままなんだよね……」
──私は再び空いた口がふさがらない状態になっていた。
……え、何この空間?
セキレイシティで会ったお姉さん──彼方さんと偶然再会。その妹の遥さんと……オトノキ地方現チャンピオンの千歌さん。そして、歴代最強のチャンピオンの穂乃果さん……?
普段だったら感動のあまり、今まで見た試合の感想を捲し立てていそうなものなのに、あまりの展開にもはや呆けるしか出来なくなってしまっている。
遥「……そういえば、千歌さん。ウテナに行くんじゃ……」
穂乃果「歓送迎会って言ってたよね? 早く行かないと遅刻しちゃわない?」
千歌「……あ! そ、そうだった! 遅刻したら、ダブルでお説教されちゃう……!!」
彼方「ボールベルト忘れてないー?」
千歌「うん! 今日も着けっぱなし! それじゃ、行ってきます! 穂乃果さん、あとお願いします!」
穂乃果「了解〜。任せて〜!」
千歌「侑ちゃん! さっきはぶつかりそうになってごめんね!」
侑「あ、いえ……」
思い出したかのように、慌ただしくロッジを飛び出していく千歌さん。
……玄関で鉢合わせたということは、千歌さんは出掛けようとしていたんだから、そりゃそうだよね。
彼方「そういえば、侑ちゃんたちはどうしてここに来たの〜?」
言われてみれば、本題がまだだった。
侑「えっと……今日の宿を探していて、ここに来れば泊めてもらえるって聞いたので……」
彼方「あ〜なるほど〜」
歩夢「あの突然でご迷惑じゃないでしょうか……?」
遥「迷惑なんてとんでもないです! 本来、旅人が自由に使えるロッジをこうして長期で貸していただいているのは私たちの方なので……お気になさらずくつろいでください」
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