269: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/10(木) 11:47:48.86 ID:IGCv6YWI0
歩夢「………………すぅ………………すぅ…………」
侑「……歩夢?」
歩夢「………………すぅ………………すぅ…………」
エマ「歩夢ちゃん、寝ちゃったね。きっと疲れてたんだね」
侑「……みたいですね」
エマ「歩夢ちゃん、理由はわからないけど……ずっと気を張ってるみたいだったから」
侑「……はい」
エマ「でも、ずーっと気を張ってたら……心が疲れちゃうよね」
侑「……そうですね」
歩夢「………………すぅ………………すぅ………………」
穏やかに寝息を立てる歩夢の顔を見て、私は何故だかすごく安堵していた。
ずっと、強張った歩夢の表情を見ていて、私も自然と気が張っていたのかもしれない。
エマ「余裕がなくなっちゃうと、いろんなものが見えなくなっちゃうから。疲れたときは、こうして自然の中でリラックスして、心を落ち着かせてあげた方がいいんだよ♪ 歩夢ちゃんも、侑ちゃんも」
侑「……はい」
歩夢だけじゃなくて……私も気付かないうちに疲れていたらしい。
エマさんはそんな私たちのために、このとっておきの場所に連れて来てくれたんだ。
侑「エマさん、ありがとうございます」
エマ「どういたしまして♪」
改めて、私は深く息を吸い込んでみる。
肺に新鮮な空気が流れ込んで来て、気持ちがいい。
侑「……ふぁぁ……」
そして、思わず欠伸が出る。
エマ「…………ふぁ……」
気付けばエマさんも欠伸をしていた。
眠いかも……。
リナ『侑さん、エマさん。何かあったら私が起こすから、眠っちゃってもいいよ』 || ╹ ◡ ╹ ||
侑「そう……?」
エマ「それじゃ、お言葉に甘えて、わたしもお昼寝しようかな……」
隣で、もうすでにうとうとしているエマさん。
私も目を瞑る。
「ブイ…zzz」
岩の上からはイーブイの寝息が聞こえる。
歩夢「………………すぅ………………すぅ………………ゆ、ぅ……ちゃん…………」
侑「おやすみ……歩夢…………」
1002Res/2130.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20