263: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/10(木) 11:41:08.56 ID:IGCv6YWI0
🎹 🎹 🎹
エマ「──そうそう、その調子で優しく搾ってあげてね♪」
侑「はーい……よっと……」
「モォ〜」
エマ「そうそう、上手上手♪」
エマさんの指導のもと、ミルタンクから“モーモーミルク”を搾らせてもらっている真っ最中。
最初はなかなかうまくミルクが出てこなかったけど、エマさんが親切に教えてくれるお陰で、すぐに出来るようになってきた。
エマ「侑ちゃん、上手だね♪」
何よりエマさんが教え上手の褒め上手だから、なんだか頑張ってしまうというのもある。
そろそろ、バケツ半分くらいになるかな……? もう随分搾らせてもらった気がするけど……。
侑「エマさん、ミルタンクって1日にどれくらいミルクが出るんですか?」
エマ「うーんと、ここにあるバケツ2杯分くらいかなぁ? 元気な子だと、3杯分くらいお乳を出してくれる子もいるんだよ〜」
リナ『ミルタンクは1日に20リットルの乳を出すって言われてる。このバケツは1杯8.8リットルだから、確かに2杯ちょっとくらいだと思う』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「え、そんなに……」
エマ「わぁ♪ すごいね、リナちゃん! バケツの容量までぴったりだよ〜」
リナ『今日も測量センサーの感度ばっちり。任せて欲しい』 ||  ̄ ᎕  ̄ ||
エマ「そういうことだから、遠慮せずにたくさん搾ってもらっていいからね♪」
エマさんはニコニコ笑っているけど、なんだかんだで乳搾りの力加減には結構気を遣わないといけないし、まだバケツ半分ということは、この作業の4倍やってやっと1匹分が終わりということだ。
しかも、この牧場にいるミルタンクはたくさんいる……思ったより途方もない作業かも。
エマ「? どうしたの? わたしの顔、じーっと見つめて?」
侑「いえ……農業って大変なんだなって思って……」
エマ「ふふ、それがわかってもらえたなら、こうして乳搾り体験を教えてる甲斐があるよ〜♪」
農業従事者たちの日頃の苦労に感謝しながら、乳搾りをせっせと続けていると──
「…ブイ」
頭の上で大人しくしていた、イーブイが急に身を乗り出してくる。
侑「わわっ、イーブイ!? そんな身を乗り出したら落ちちゃうよ?」
「ブイ…」
どうやら、“モーモーミルク”の溜まったバケツを覗き込んでいるらしい。
エマ「ふふ♪ “モーモーミルク”の良い香りが気になっちゃってるのかも♪ イーブイちゃん、搾りたてのちょっと飲んでみる?」
「ブイ!!」
侑「いいんですか?」
エマ「ご主人様が頑張ってる間、ポケモンちゃんにとってはちょっと退屈だもんね。ちょっと待っててね♪」
エマさんが搾乳用バケツの下の方にある栓を抜いて、ミルクをイーブイが飲みやすいサイズのお皿に注いでくれる。
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