238: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/09(水) 11:32:11.82 ID:hVp6cgNM0
侑「歩夢! 大丈夫!?」
歩夢「う、うん……!」
愛「これからさらに攻撃が激しくなるから、足止めないようにね!」
リナ『完全に群れの中に突入した。止まったら囲まれるから、一気に走り抜けよう!』 || ˋ ᨈ ˊ ||
歩夢「わ、わかった!」
──そう言っている間にも、
「ガゥ!!!!」「ライライッ!!!」「ラクラァッッ」「ラィィ!!!!」
数匹が先頭の愛ちゃんに向かって飛び掛かってくる。
歩夢「あ、愛ちゃん!」
愛「道を開けろぉー!!! ルリリ!!」
「ルリ!!」
愛ちゃんがルリリを手の平に乗せて、掲げると──ルリリは自分の尻尾をぶん、と振り回して、
「ギャゥッ!!?」
“たたきつける”!
そして、その勢いを殺さぬまま、尻尾を高い位置でぶんぶんと回し始める。
愛「“ぶんまわす”!!」
「ルーーリィーー!!!!」
「ラィィッ!!!?」「ラクラゥ!!!?」「ラァァイッッ」
飛び掛かってきていたラクライが尻尾を叩きつけられて、どんどん撃ち落とされていく。
侑「愛ちゃん、すごい!!」
愛「へっへーん♪ 任せろ♪」
「ルリッ!!」
そのとき、背後から──パチ、と音が聞こえた気がした。
歩夢「! 侑ちゃん!! 電撃来るかも!! 後ろから!!」
侑「! イーブイ! “スピードスター”!!」
「ブィィ!!!」
「ギャゥッ!!?」
ラクライの鳴き声と共に、火花の音が止む。攻撃が防げたと思うと共に──今度は愛ちゃんの前方に何匹か毛が逆立っているラクライが見えた。
歩夢「愛ちゃん! 前に3匹! “じゅうでん”してる子がいる!」
愛「!? どいつ!?」
歩夢「あの子とあの子とあの子!!」
一瞬、首だけこちらに振り向いた愛ちゃんに、指で指し示す。
愛「! マジじゃん! リーシャン、“サイコショック”! ルリリ、“バブルこうせん”!」
「リシャーーーンッ」「ルリィーー!!!」
「ギャゥ!!」「ギャァッ!!?」
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