212: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/08(火) 14:33:46.20 ID:YYNh6Lpr0
もうないと伝えると、マネネは辺りをキョロキョロしはじめる。いくら見回したところで、もうないものはないんだけど……。
そんなマネネの様子を見て、盗られると思ったのか、
「メソ…」
メッソンはヨウカンを食べながら──スゥッと透明になって消えてしまった。
騒がしい手持ちたちに思わず肩を竦める。
……というか、みんなくつろいでいるけど、私も結構歩いているので、そこそこ疲れているんだけど……。
しずく「私も飲み物でも買って、少し休憩でもしようかな……」
近くに自動販売機とかないかな……。
しずく「あっ……ありました」
少し見回すと、すぐに見つけることが出来た。
お金を投入して、ボタンを押そうとして──ボタンが点灯していないことに気付く。
しずく「あ、あれ……これも故障……?」
随分あちこちでいろんな機械が故障している気がする。
“サイコソーダ”が飲みたかったんだけど……ボタンは点灯していないが、一縷の望みに賭けてボタンを押すと──
「コッチがオススメだヨ」
という機械音声と共に──“モーモーミルク”が排出された。
しずく「勝手に決められた……? なんですか、この自動販売機……?」
さすがに、これは納得が行かない。自動販売機の管理会社の情報とか、どこかに書いてないかな……。
連絡先を探すため、中腰になって自動販売機の表面をじーっと見ていると──
「ナニジロジロみてるンだ」
中腰になっていた私の顔に──ゴン!
しずく「いったぁ!?」
取り出し口から、ジュース缶が飛び出してきて直撃した。
びっくりして、そのまま尻餅をつく。
「マ、マネ…!?」
しずく「本当になんなんですか、この自販機!?」
思わずジュース缶の直撃を食らった鼻を押さえてしまう。コロコロと転がっている、私の顔面に攻撃を食らわせた缶ジュースを見ると、“サイコソーダ”と書かれていた。
……当初の予定のものが出て来ていた。
「ヨカッたネ」
しずく「よくないです!!」
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