207: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/08(火) 14:24:17.12 ID:YYNh6Lpr0
元気に鳴く2匹。そして、すでにボールから出て私の肩に乗っていたメッソンが──スゥッと姿を現して、
「メソッ」
ぴょんと跳ねて、地面に降りた。
しずく「メッソンもお散歩する?」
「メソ」
メッソンはコクンと頷いて、とてとてと歩き出す。
「マネ、マネネ♪」「メッソ」「ピピピィ♪」
やっと外や仲間たちにも慣れてきてくれたのかもしれない。
しずく「ふふ♪」
私は微笑ましく思いながら、みんなと散歩をし始めた。
👑 👑 👑
かすみ「……むー」
破れたポイを見つめて唸る。
かすみ「おじさん、この『トサキントすくい』、ホントにすくえるんですかぁ……? インチキとかしてないですよね……?」
おじさん「ははは、残念だったね嬢ちゃん。でも、ずるとかはしてないよ」
かすみ「ホントですかぁ……?」
おじさん「カントー地方には名人がいるらしくてね、それと同じポイで全部すくっちまうらしいよ」
かすみ「へー……」
世の中すごい人がいるんですね……。
かすみ「まあ、いいです。気を取り直して、次の屋台に行きましょう!」
「キャモ」「ガゥ」「ザグマァ」
ポケモンたちを従えて屋台を回る。フソウの大通りの屋台は、食べ物屋さんだけじゃなくて、縁日みたいな遊びもたくさんあって、お祭り気分に浸れます。
何を隠そう、かすみんお祭りは大好きですからね! セキレイでも、年に一度6番道路の河原で花火大会があって、そこの縁日でたくさん遊んだ記憶があります。
屋台のおじさん「そこの可愛いお嬢ちゃん、『アーボわなげ』やっていかないかい?」
かすみ「えぇ〜? 可愛いって、もしかしてかすみんのことですかぁ〜? どうしよっかなぁ〜♪」
それに屋台のおじさんは、かすみんのこと、たくさん可愛いって言ってくれるから好きです♡
でも、『アーボわなげ』かぁ……。ぴょこぴょこ出てくるディグタに向かって、輪になったアーボを投げるゲームですよね。
歩夢先輩が好きそうだけど……かすみん的にはちょっと疲れちゃいそうだからなぁ……。
かすみ「ごめんなさい、今はちょっと他のを見て回りたいんで〜」
屋台のおじさん「そうかい、また気が向いたら来てくれよお嬢ちゃん!」
かすみ「は〜い♪」
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