侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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206: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/08(火) 14:22:50.08 ID:YYNh6Lpr0

■Chapter011 『フソウエレクトリカルパニック』 【SIDE Shizuku】





かすみ「しず子、この後はどうする?」


コンテストの観覧も終わり、ひとまず私の目的は達成されたことになる。

今のところ、次の目的みたいなものは特別設定していないけど……。


しずく「とりあえず、今日泊まる場所を探しちゃった方がいいかなって思うんだけど……」

かすみ「あー……確かにそれもそっか」


ただ、かすみさんはチラチラと出店の方に視線を送っている。


しずく「まだ出店を見たいなら、かすみさんは見ていてもいいよ。ホテルは私が探しておくから」

かすみ「え、いいの!?」

しずく「うん。コンテストには付き合ってもらったし、フソウに来たかったのは私の都合だから、宿泊先を探すくらいはしなくちゃ」

かすみ「じゃ、お言葉に甘えて……行くよ、ゾロア!」
 「ガゥガゥ!!」

しずく「あんまり、お金使すぎないようにね〜」


かすみさんを見送り、私はホテルを探すために、ポケモン図鑑を開く。


しずく「……あれ?」


しかし、何故かマップアプリを開いてもなかなか地図が表示されない。しばらくして、通信エラーと出てしまった。


しずく「電波の調子が悪いのかな……?」


仕方ないと思い、近くのマップを表示している電光掲示板を探す。

ここは中央広場だし、探せばあるはずだ。キョロキョロと辺りを見回すと──予想通り、電光掲示板はすぐに見つかった。

近寄って、近くのホテルの位置を確認しようとする。


しずく「……?」


……確かに、地図は表示されている。問題はないと言えばないのだが……。


しずく「何か……表示がおかしいような……?」


建物の名前の表示が、文字化けしていて読むことが出来ない状態になっていた。


しずく「故障かな……?」


少し悩んだものの、フソウ島は観光地な上、大きな島ではないし、時間帯的にはまだ日中だ。

無理に地図を使わなくても、ホテルを見つけることは出来るだろうと思い、足で探すことにする。


しずく「良いお散歩にもなるしね。マネネ、ココガラ、出ておいで」
 「マネッ!!」「ピピピピィ」


ついでに、みんなと一緒にお散歩しようと、マネネとココガラも外に出してあげる。


しずく「みんな、お散歩しながら、今日泊まるホテルを探そう」
 「マネ!!」「ピピピィッ」



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