208: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/08(火) 14:27:03.87 ID:YYNh6Lpr0
おじさんに手をふりふりしながら、『アーボわなげ』の屋台を通り過ぎる。
なんだかこうしていると、人気者になったみたいで気分がいいですね!
賑わう縁日は歩いているだけで楽しい気分になってくる。そんな中、かすみんの目を引くものが一つ……。
かすみ「わ、きれい〜……!」
屋台のおばさん「あら、お嬢ちゃん、こういうの好きかい?」
かすみ「なんですか、この宝石みたいな枝は……」
屋台のおばさん「これは、サニーゴの角だよ」
かすみ「サニーゴ? サニーゴって、さんごポケモンのサニーゴですか?」
屋台のおばさん「そうだよ。綺麗な水の養分を取り込んだサニーゴの角は、太陽の光を浴びると宝石のように七色に光るんだ」
かすみ「へぇ〜……」
屋台のおばさん「場所によっては、安産祈願のお守りとしても有名だね」
安産祈願ですか……さすがにかすみん、赤ちゃんが出来る予定は当分ないですが……。
綺麗だし、そういうの抜きでもちょっと欲しいかも。
かすみ「でも、サニーゴたち、角を折られちゃうの、可哀想じゃないですか……?」
屋台のおばさん「サニーゴの角は簡単に折れるけど、3日もするとすぐ元に戻るんだよ。もちろん、取り過ぎないように制限はあるけどね」
かすみ「3日で元に戻るんですか!」
屋台のおばさん「そうだよ。それに、ここフソウからホシゾラを繋ぐ13番水道は有名なサニーゴの群生地だからね。しかも、他の地方と違って、ここは水色をした色違いのサニーゴも多いんだよ」
確かに言われてみれば、サニーゴの角はピンクのものと、水色のものが並んでいる。水色のやつは色違いなんですね。
せっかくだし、1本買っちゃおうかな、とも思ったけど……。
かすみ「そういえばおばさん、ここはサニーゴがたくさん生息してるって言ってましたよね?」
屋台のおばさん「そうだね。海の方に行けばたくさんいるよ」
かすみ「その野生のサニーゴって、バトルして捕まえちゃってもいいんですか?」
屋台のおばさん「野生のポケモンだからね、問題ないはずだよ。乱獲みたいなやり方をすると、よくないだろうけどね」
普通に捕まえる分には、よしってことですね……!
かすみ「みんな!」
「キャモ?」「ガゥ」「ザグマァ」
かすみ「サニーゴ! 捕まえに行くよ!」
「キャモ」「ガゥガゥ♪」「グマァ〜」
せっかくなら、自分の手で捕まえてみたいじゃないですか! かすみん、次の目的が決まりました! サニーゴゲット大作戦です!
屋台のおばさん「捕まえに行くのかい? お嬢ちゃん、“ダイビング”出来そうなポケモンは持ってなさそうだね」
かすみ「はい、みずポケモンは持ってなくて……。……もしかして、潜らないとダメ系ですか……!?」
屋台のおばさん「いや、サニーゴは“つりざお”でも釣り上げることが出来るよ」
かすみ「ホントですか!?」
屋台のおばさん「あっちに釣り道具のショップがあるから、行ってごらん」
かすみ「ありがとうございます〜!」
かすみん、意気揚々と釣り道具ショップへと向かいます♪
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