194: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/07(月) 12:29:47.05 ID:HEs2RhQZ0
かすみ「あれ? 曜先輩、フソウタウンには行かないんですか?」
曜「うん。私は用事が出来たから、一旦セキレイに戻るよ」
しずく「い、一旦休まれた方が……」
曜さん、私たちのために徹夜までしてくれたのに、これから用事だなんて……。
私の心配が顔に出ていたのか、
曜「ありがと、しずくちゃん。でも帰りは一人だし、サニーまではラプラスに任せてお昼寝するから大丈夫だよ♪ お願いね、ラプラス」
「キュゥ♪」
曜さんはそんな言葉を返しながら、私にウインクしてくる。
しずく「そうですか……ですが、どうかご無理はなさらないでくださいね」
曜「了解♪ それじゃ、ラプラス! 全速前進ヨーソロー♪」
「キュゥ〜♪」
曜さんを乗せたラプラスは再び海を進み始める。
かすみ「曜せんぱ〜い、ありがとうございました〜♪」
しずく「道中、お気を付けてくださーい!」
曜「ありがとー! 二人とも〜! 良い旅を〜!」
手を振りながら、海を駆ける曜さんを見送ったあと、
かすみ「それじゃ私たちも行こっか、しず子」
しずく「うん、そうだね」
私たちもフソウタウンへと歩を進める。
かすみ「いやぁ……曜先輩に会えてラッキーだったね。なんだかんだ、ここまで送ってもらえたし」
「ガゥ♪」
しずく「ふふ、そうだね」
かすみ「これもかすみんの日頃の行いのなまものだよね〜♪」
「ガゥ…?」
しずく「……賜物ね」
そう言う割に幽霊船と出会うなんて、よほどアンラッキーな気もしなくはないけど……とりあえず、黙っておくことにする。
しずく「そういえば……かすみさん、よかったの?」
かすみ「え? 何が?」
しずく「せっかく、曜さんに会えたのに、ジム戦のお願いとかしなかったけど……」
かすみ「…………あ!? ……か、完全に忘れてた……!?」
「ガゥゥ?」
しずく「……まあ、そんなことだろうと思ってたけど」
かすみ「曜せんぱ〜い!? 待ってくださーい!! かすみんと、かすみんとジム戦だけしてくださ〜い!! 曜先輩〜!?」
「ガゥ…」
しずく「はぁ……私たちは、早く町の方に行こっか」
「メソ…」
海に向かって叫ぶかすみさんに半ば呆れながら、私はさっさと町の方へと歩いて行くのだった。
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