193: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/07(月) 12:28:42.33 ID:HEs2RhQZ0
本当にあまりに熟睡しすぎてしまったくらいで、少し恥ずかしい。
曜「それなら、何よりだよ。このまま無事に二人のことを送り届けられそうだしね」
曜さんはそう言いながら、前方を指差す。その先には──
しずく「! かすみさん、起きて!」
かすみ「……ふぇ……? ……かすみんのサインはじゅんばんに……」
「…ガゥ?」
しずく「寝ぼけてる場合じゃなくて! 見て!」
かすみ「……んぇ? ……わ!」
しずく「見えてきたね……!」
かすみ「フソウ島!」
「ガゥ、ガゥッ♪」
噂に聞くリゾート島、フソウ島の到着が迫ってきていた。
曜「じゃあ、二人も起きたしラストスパート! 飛ばすよ、ラプラス!」
「キュゥ〜〜〜♪」
波に揺られて、目的地まであと少し……。
💧 💧 💧
かすみ「到着ぅ! ああ、久しぶりに陸に降り立った気がしますぅ♪」
「ガゥ♪」
しずく「久しぶりって、1日も経ってないよ……」
上陸したのも束の間、テンション高めに飛び跳ねるかすみさんを見て、肩を竦める。
曜「まあ、普通の人は半日以上海上で過ごすことも滅多にないだろうからね」
かすみ「そういうことです!」
「ガゥッ!!」
曜「うんうん、かすみちゃんが元気そうで曜ちゃん先輩は嬉しいよ」
しずく「曜さん、ここまで送っていただいて、ありがとうございました」
曜「うぅん、二人に大事なくてよかったよ」
かすみ「かすみんたち、危うく冥界に連れてかれるところでしたからね……」
「ガゥゥ…」
曜「私は見たことがなかったんだけど、確かに昔からゴーストシップの噂はあったんだよね……。一応、私からリーグに報告しておくよ。あまり人が近寄らないようにしてもらわないと」
しずく「お手数ですが、よろしくお願いします」
曜「うん、任せて♪ これもジムリーダーのお仕事……ん?」
曜さんは取り出したポケギアを見て、画面を凝視したあと、少し眉を顰めた。
しずく「曜さん……? どうか、されたんですか?」
曜「ああいや、リーグに連絡しようと思ったら、そのリーグの方からちょうどメールが届いてびっくりしただけ」
そう言いながら、曜さんは再びラプラスに飛び乗る。
1002Res/2130.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20