151: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/04(金) 11:23:23.80 ID:U/9mkAOw0
かすみ「ゾ、ゾロア〜……」
「ガゥガゥ♪」
ゾロアのお陰で助かりました……。
かすみ「なんですか、ここぉ……! 人どころか、お化けがいるんですけどぉ……」
かすみん、こんなところにはいられません。足が震えるのを我慢して、立ち上がる。
かすみ「に、逃げよう、みんな……!」
「ガゥ」「キャモ」「ザグ」
来た道を戻るために、通路のドアに手を掛ける。
──ガチャガチャ。
かすみ「あ、あれ……?」
──ガチャガチャガチャ。
何故か、ドアが開かない。
かすみ「う、うそ……」
これって、もしかしなくても……。
かすみ「と、と、閉じ込められましたぁーー!!!!」
「ガゥ!?」
ガンガンとドアを叩いてみるけど、頑丈なドアはうんともすんとも言いません。
──と、いうか……改めて辺りを見回すと、
かすみ「この船……ボロボロじゃん……」
先ほどまで、綺麗だと思っていた船は、あちこちの木が傷み、床も壁も天井もボロボロ。
何十年も人の手が入っていないことが一目でわかる有様です。
かすみ「かすみんたち……もしかして、幽霊船に誘い込まれた……?」
サァーっと血の気が引いて行く。
そして、次の瞬間──ボッボッボッと音を立てて、通路のランタンに青い炎が灯る。
かすみ「ぴゃあああああ!!?」
「キャモッ!!!」「ガゥガゥ!!!」「ザグマァ…!!」
そして、それと同時に──さっきのお化けが再び姿を現しました。
……今度はたくさんの仲間を連れて。
かすみ「いやあああああああ……っ……!!!!」
「キャモッ!!!?」「ガゥッ!!!」
かすみんは怖くなって、全速力で走り出します。全力ダッシュのかすみんを──
「────」「…………」「〜〜〜」
飛んで追ってくる、お化けの姿。
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