15: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/10/30(日) 00:37:15.30 ID:QLy5TvuG0
「バニー!!」「メッソ…」
歩夢「わぁ……!」
しずく「この子たちが、ヒバニーとメッソン……!」
歩夢「初めまして、歩夢って言います♪」
「バニーー!!!」
ヒバニーは歩夢から挨拶をされて、元気に飛び跳ねる。
歩夢「どうしよう侑ちゃん……写真で見るよりも全然可愛いよ!」
侑「ふふ、そうだね」
一方メッソン。
しずく「こんにちは、メッソンさん。私は、しずくって言います♪」
「メソ…」
しずくちゃんに話しかけられたメッソンは、スーっと体が透明になっていく。
しずく「あ、あれ……? 消えちゃいました……」
どうやら、メッソンは少し臆病なポケモンらしい。ヒバニーとは対照的だ。
侑「それじゃ、残りの1匹は……?」
ボールの置かれたテーブルの方に目を配らせると、
善子「あら……? おかしいわね……」
博士が3つ目のボールの開閉スイッチをポチポチと押し込んでいるところだった。
侑「博士?」
善子「何で出てこないのかしら……? 緊張してる……? いやそんな性格の子じゃないはず……。顔見せの時間よ! 出て来なさい!!」
侑「どうしたんですか?」
善子「この子だけ、開閉スイッチを押しても出てこないのよ……。まさか、ボールの故障?」
博士はそう言いながら、件のボールを持ち上げて、軽く振ったり、叩いたりしている。
そのときだった。
「ガウーーー!!!!!」
善子「!?」
急にボールが──吠えた。
善子「な……!? はっ!?」
さすがの博士も突然の出来事に面食らったのか、咄嗟にボールを放る。
そのまま落ちたボールはまるで自分の意思でも持ったかのように、跳ねながら──今度は紫色の鈍い光に包まれた。
侑「な、何!?」
目の前の出来事に混乱しながらも、跳ねながら光るボールを目で追うと──ボールは、形を変え、
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