侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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146: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/04(金) 11:18:20.32 ID:U/9mkAOw0

ポケギアの着信を見ると──相手はしず子だった。


しずく『かすみさん!! 早く高度落として!! 進路から外れてる!!』

かすみ「か、風に煽られちゃって、下りられないの!!」

しずく『ええ!? だから、言ったのに……!!』

かすみ「ど、どうしよう……」

しずく『とにかく、どうにかして下りるしかないよ!!』

かすみ「ど、どうにかって……」


かすみん、どうすればいいかわからなくて、オロオロしてしまいます。

そして、オロオロしている間にさらに──ビュウっと突風が吹いてきました。


しずく『かすみさん!? また、加速してる!?』

かすみ「さ、さらに強い風が吹いてるー!? た、助けてー!?」

しずく『かすみさ──』


──ブツ、ツーツーツー。


かすみ「しず子!? しず子ー!!」


急にしず子との電話が途切れる、何かと思ってポケギアの画面を見ると──


かすみ「け、圏外……?」


電波が届かない場所まで、ルートを大きく外れてしまったみたいです。


かすみ「た、た、た、助けてーーー!!!!」


かすみんは風に流されて、どこまでも飛んでいきます……。





    👑    👑    👑





かすみ「……うぅ……」
 「タイーン…」


再び海に無事着水出来たときには……もう随分風に流されてしまいました。辺りは見渡す限り海海海……完全に沖まで飛ばされてしまいました……。

しず子の姿は全く見えなくなってしまったし、ポケギアも依然圏外のまま……。


かすみ「どうしよう……」


不幸中の幸いと言うべきなのは、落ちた先に地面がなかったことですかね。

激突していたら、大変なことになっていました……。

ただ、逆にここまで海しかないと、帰る方向もわからない……。


かすみ「……うぅ……こんなことなら、しず子の言うこと聞いておくんだった……」
 「タイーーン…」



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