132: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/03(木) 18:45:28.13 ID:aNVgiSRu0
かすみ「ジグザグマ、ゲットです!」
「キャモ」「ガゥガゥ♪」
かすみ「ふっふっふ……かすみんの“きのみ”を強奪した分、たくさん働いてもらいますよぉ……? 食べ物の恨みは怖いんですからねぇ……?」
しずく「──……どっちが悪役なんだか」
気付くと、後ろでしず子が呆れ気味に肩を竦めていました。
かすみ「あ、しず子、見て見て〜イタズラジグザグマはこのとおり、捕まえたよ〜」
しずく「あんまりジグザグマのこと、いじめちゃダメだよ?」
かすみ「いじめないよ! これからジグザグマはかすみんのために誠心誠意働いてくれるんだから〜♪」
かすみんは、今しがた捕まえたジグザグマをボールから出す。
「──クマ…」
かすみ「ほーら、ジグザグマ〜、あなたの“おや”のかすみんですよ〜」
かすみんがジグザグマの頭を撫でようとすると、
「ガブッ」
かすみ「いったぁぁーーー!!!? 何するんですかぁ!!!?」
噛み付かれました。
しずく「そりゃそうだよ……捕まえたばかりで、まだなついてないでしょ?」
かすみ「えぇ……それじゃ、かすみんのお宝ザックザク計画はどうなるんですかぁ……」
しずく「なついて貰えるように頑張るしかないんじゃないかな」
かすみ「むー……困りましたね」
しずく「それよりかすみさん、バッグ……置きっぱなしだったよ」
そう言いながら、しず子がバッグを手渡してきます。
かすみ「ああ、ごめん。ありがと、しず子」
バッグを受け取る際──コロっと“ネコブのみ”が転がり落ちます。
「…! グマッ!!!」
そして、落ちたネコブをジグザグマがパクっと……。
かすみ「ああ!? まだ食べるの!?」
眉を顰めるかすみんとは裏腹に、
「…クマァ♪」
ジグザグマは幸せそうな笑顔を浮かべ、器用に後ろ脚で立ちながら、かすみんのバッグに前脚を伸ばしてくる。
かすみ「なんですか……まだ食べたいんですか?」
「クマァ」
かすみ「……伏せ」
「クマァ」
ジグザグマはかすみんの指示にすぐさま従って、身を屈める。
1002Res/2130.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20