13: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/10/30(日) 00:35:05.92 ID:QLy5TvuG0
歩夢「ふふ、入ったらすぐにわかると思うよ」
しずく「?」
侑「よし、行こう!」
意気揚々と研究所の入り口のドアを押し開ける。
歩夢「こんにちは〜……」
しずく「し、失礼します……」
少し緊張気味な二人と共に、屋内へ足を踏み入れると──
善子「来たわね、リトルデーモンたち。ようこそ、ツシマ研究所へ」
入ってすぐ、待っていたヨハネ博士が出迎えてくれた。
歩夢「は、はい!」
しずく「ほ、本日はよろしくお願いします……!」
善子「こちらこそ。歩夢、しずく」
博士は歩夢としずくちゃんを順に見たあと、
善子「貴方は、確か……」
私に視線を向ける。
善子「侑、だったかしら?」
侑「! わ、私のこと知ってるんですか!?」
善子「ええ、ポケモンスクールの子たちは全員、顔と名前が一致するくらいには、知っているつもりよ」
侑「感激です!! ヨハネ博士に覚えてもらえているなんて!!」
善子「あら、ありがとう。そんな風に言ってもらえるなんて、嬉しいわ」
侑「私、去年のヨハネさんの試合、会場で見てました!! 準決勝での千歌さんとの試合!! ネッコアラ1匹で勝ち進んでいた千歌さんに対して、あの大会中に初めて2匹目以降を出させたんですよね!! 特にアブソルが2匹連続で倒したときは私、ほんっとうにときめいちゃって!!」
善子「あーあの試合ね……確かに最初は調子よかったんだけど、結局最後は千歌のエースに圧倒されちゃったのよねぇ……」
侑「でも、すごかったです!!」
興奮気味にまくしたてる私を見て、
しずく「……なるほど、すぐにわかるというのはこういうことだったんですね」
歩夢「うん。侑ちゃん、ポケモントレーナーのことが大好きだから」
しずくちゃんは納得した様子。
善子「……褒められて悪い気はしないんだけど……侑、貴方はどうして研究所に?」
侑「歩夢の付き添いです! 今回、歩夢と一緒に旅に出ようと思っていて……」
歩夢「博士、一人旅じゃなくなっちゃうけど……いいですか?」
善子「もちろん構わないわ。どんな旅をするかは個人の自由よ。さすがに最初のポケモンはあげられないけど……」
歩夢「よかったぁ……一人で旅しなくちゃダメって言われたら、どうしようかと思ったよ……」
侑「よかったね、歩夢!」
1002Res/2130.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20