127: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/03(木) 18:37:49.00 ID:aNVgiSRu0
かすみんが胸を張って言うと、
しずく「ポケモン、マスター……?」
しず子はポカンとしたあと、
しずく「……ふ、ふふふ♪」
何故かおかしそうに笑いだしました。
かすみ「ち、ちょっとぉ!? なんで笑うの!?」
しずく「ご、ごめんね……ふふ♪ かすみさんらしい目標だなって思って」
かすみ「むー……バカにしてるでしょ」
確かにポケモンマスターって、子供の夢っぽいし、具体的に何してる人なのかよくわかんないところはあるけど……。
しずく「してないよ♪ なれるといいね、ポケモンマスター♪」
かすみ「やっぱり、バカにしてるー!!」
しずく「してないしてない♪」
かすみ「むぅ……かすみん、いつかそんな態度取ったことを後悔させちゃうくらいの、ポケモンマスターになっちゃうんだからね……」
しずく「ふふ♪ 期待してるね♪」
全く、しず子ったら、失礼なんだから……! ぷんぷんと頬を膨らませていると──かすみんの上着の裾をくいくいと引っ張られる。
「ガゥガゥッ」
かすみ「ゾロア? もしかして、おやつのおかわり?」
「ガゥッ♪」
かすみ「もうないよ……ポケットにそんなに入んないもん」
「ガゥゥ……」
そんな、あからさまに落ち込まなくても……。
かすみ「あ、そうだ! せっかく、ヨハ子博士から、たくさん“きのみ”貰ったんですから、それをおやつにしちゃいましょう♪」
しずく「あ、確かにそれはいいかもね」
かすみ「それじゃ早速……──」
かすみんが、自分のバッグに目を向けると──
「クマ?」「ジグザク?」「ザグマ??」
いつの間にか口が開けられたかすみんのバッグに、茶色と黒の縞模様のちっちゃいタヌキさんのようなポケモンが群がっているところでした。
かすみ「ちょ!? かすみんの“きのみ”!?」
「ザグ?」「グマグマ??」「ジグザグ」
しずく「ジグザグマ……!? “きのみ”の匂いに釣られて寄って来たんだ……!」
「ザグザグ」「マグジグ」「クマァ」
というか、よく見たら、すでに口元にべったり果汁が付いてる……!?
かすみ「ちょっと!! 勝手に食べないでくださいぃ!?」
かすみんがバッグに飛び付くと──
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