126: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/03(木) 18:36:57.13 ID:aNVgiSRu0
しずく「かすみさん、寝ちゃダメだよ?」
かすみ「っは……! 危うく意識が遠のきかけた……」
しずく「んー……それじゃ、何かお話しでもする? 寝ちゃわないように」
お話しか……。何か話題……。
かすみ「……そうだ。しず子、フソウ島に行きたいって言ってたけど、何か理由があるの?」
しずく「あ、うん。フソウ島には、オトノキ地方でも一番大きなコンテスト会場があるでしょ? それを見たくって……!」
かすみ「しず子、コンテストに興味あるの?」
しずく「コンテストというか……舞台に興味があるって感じかな」
かすみ「舞台……そういえばしず子、女優になりたいんだっけ?」
しずく「うん! 私、小さい頃から女優のカルネさんが大好きで……! 私もいつか、カルネさんみたいな大女優になりたいって思ってるの! カルネさんのように、いつかはポケウッドの舞台で……!」
かすみ「ポケウッド! ポケウッドの映画なら、かすみんもいくつか観たことあるよ! 『ハチクマン』とかだよね!」
しずく「ふふ、確かに有名な映画だね! 『ハチクマン』三部作はどれも名作だから……」
かすみ「かすみん的には登場人物だとハチクマンよりもルカリオガールが可愛くて好きなんだけど〜……ハチクマンがゾロアークを使ってるところはセンスがいいなって思ったかも!」
「ガゥガゥ♪」
かすみ「ゾロアもそう思うよね♪」
「ガゥ♪」
しずく「『ハチクマンの逆襲リターンズ』で使ってたよね! もちろん『ハチクマン』も好きだけど……私は『魔法の国の 不思議な扉』もよく見てたなぁ。主演のジュジュベ役のナツメさんがホントに素敵で……」
かすみ「あーわかる! でもでも、かすみん的にはやっぱりメイ姫が好きかなぁ♪ かすみんみたいな可憐なお姫様だしぃ♪」
しずく「ふふ、かすみさんらしいね♪ ねぇねぇ、ポケウッドだと他は何が好き!? 私が一番好きなのは、もちろんカルネさんが出てる作品なんだけど……!!」
かすみ「えーそうだなぁ……。……って、あれ? かすみんたち、ポケウッドの話してたんだっけ? フソウ島に行く理由の話だったような……」
しずく「っは……!」
しず子はハッとなり、熱くなって話してしまったのが恥ずかしかったのか、少しだけ顔を赤らめる。
しずく「……コホン/// えっと、だからね、フソウ島のポケモンコンテスト、一度見てみたいなって思って……。ポケウッドとは違うけど、何か表現の参考になりそうだし」
かすみ「ふむふむ、そういう理由だったんだね。参加はしないの?」
しずく「参加は……まだ早いかな。もちろんいつかはあの舞台に立ってみたいと思うけど。かすみさんこそ、コンテストに参加とかしないの? 好きそうだし、セキレイにも大きな会場があったよね?」
かすみ「え? ま、まあ……そのうち、コンテストも制覇しちゃいますけどね? 今は準備中というか……」
しずく「そっかぁ……お互い、いつか参加できるといいね」
セキレイ会場はかわいさコンテストの会場ですし、もちろんそのうち、かすみんが制覇しちゃう予定ですけど……。
あの会場は、永世クイーンに王手の現コンテストクイーンのことり先輩と、その前にクイーンの座についていた曜先輩の本拠地ですからね……。
入念な準備をして臨まないといけないわけです……。
しずく「ねぇ、かすみさん」
かすみ「ん?」
しずく「かすみさんは、この旅で何かしたいことってあるの? そういえば、聞いてなかったなって」
かすみ「ふっふっふ……よくぞ聞いてくれたね、しず子」
かすみんはガバっと上半身を起こす。
かすみ「したいことというか、なりたいもの、なんだけど……!」
しずく「うん」
かすみ「かすみんは、ポケモンマスターになりたいの! だから、この旅はそんなポケモンマスターへの第一歩っていうわけなんだよ!」
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