105: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/02(水) 12:30:17.69 ID:sJcXG/TG0
せつ菜「侑さんっ!」
侑「わぁ!?」
せつ菜「い、今の技なんですか!? 初めて見ました!? イーブイがほのお技を使うことが出来るなんて、知りませんでした!? あれは一体なんという技なんでしょうか!?」
駆け寄って来たせつ菜ちゃんが興奮気味に捲し立ててくる。
せつ菜「あれはウインディから受けた“かえんほうしゃ”を身に纏っていた……? いえ、ですがイーブイは確実にあの炎を自分のモノとして操っているように見えました! 実際、2匹の技がぶつかった瞬間を見れば、あれが偶然自身を焦がす炎を利用したものではなく、イーブイ自身が彼女の意思で以って、炎を使役していたと考えるのが妥当だと思います!! もしや、最初からこんな大技を隠し持っていたんですか!? 侑さん!?」
侑「え、えぇっと……なんだろう……?」
せつ菜「なんだろう……?」
侑「正直、私も……何がなんだか……」
せつ菜ちゃんの言うとおり、私もイーブイがほのお技を使うなんて聞いたことがないし、あれはなんだったんだろう……?
侑「あ、そうだ……」
こんなとき、この疑問について、聞ける相手がいるんだった。
侑「リナちゃん、さっきの技って何か知ってる?」
リナ『うん。さっきの技は“相棒わざ”って言われる技だよ』 || ╹ 𝅎 ╹ ||
私の質問にリナちゃんは、そう答える。
せつ菜「“相棒わざ”……?」
リナ『イーブイは周囲の環境に適応して姿かたちを変えて進化する生態だけど……稀に進化前のイーブイがその力を操れるようになることがあるらしい』 || ╹ 𝅎 ╹ ||
侑「じゃあ今のは……」
リナ『イーブイがせつ菜さんのウインディの強いほのおエネルギーに適応したんだと思う。技の名前は“めらめらバーン”』 || ╹ 𝅎 ╹ ||
侑「なんで、“相棒わざ”って言うの?」
リナ『野生のイーブイがこの技を使った例は一件もなくて……トレーナー──つまり相棒との信頼関係がないと、修得が出来ないからそう呼ばれてるみたい。その理由自体はよくわかってないけど』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「……! えへへ、じゃあ私……イーブイに信頼されてるんだね……!」
「ブイィ…」
イーブイが抱かれたまま、私の腕をペロリと舐める。
侑「イーブイ、ありがとね……」
「ブィィ…♪」
お礼交じりに頭を撫でてあげるとイーブイは嬉しそうに鳴く。
……あ、そうだお礼と言えば……!
侑「せつ菜ちゃん! バトルしてくれて、ありがとう!」
せつ菜「いえ、こちらこそ……! まさか、こんなに胸が熱くなるバトルになるとは、思ってもいませんでした……! 私こそ、侑さんに感謝しなくては!」
せつ菜ちゃんはそう言いながら、手を差し出してくる。
私もそれに応えるように手を差し出して──握手を交わす。
侑「あはは、でもやっぱりせつ菜ちゃんは強いなぁ……」
せつ菜「いえ、侑さんこそ新人トレーナーと聞いていましたが……私もウカウカしていると、すぐに追いつかれてしまうかもしれませんね!」
侑「だといいなぁ……」
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