10: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/10/30(日) 00:31:03.45 ID:QLy5TvuG0
侑「それじゃ、今度こそ出発!」
歩夢「おばさんたちに何か言わなくていいの?」
侑「旅立ち前の挨拶は、朝のうちにちゃんと済ませたから大丈夫!」
歩夢「そっか」
侑「歩夢は一回、家に寄る?」
歩夢「うぅん、私も挨拶は済ませたから」
侑「そっか! じゃ、行こう!」
歩夢「うん!」
歩夢と一緒に玄関の扉を押し開ける──さぁ、私たちの冒険──トキメキの物語の始まりだ……!
🎹 🎹 🎹
歩夢と二人、並んで研究所を目指す。
侑「そういえば、歩夢」
歩夢「ん? なぁに、侑ちゃん?」
侑「サスケはボールに入れないの?」
ボールっていうのは、モンスターボールのこと。
さすがにモンスターボールの詳しい説明はいらないよね? ポケモンを入れて携帯出来るカプセルのことです。
歩夢「あ、うん。出来れば外で伸び伸び過ごして欲しいから……ね、サスケ?」
「シャー」
侑「でも、ずっと肩に乗せてたら、重かったりしない?」
歩夢「うぅん、むしろ毎年ポケモンセンターでの健康診断のとき、軽いのを心配されちゃうくらい……サスケはちょっと小さめなアーボだから」
「シャー」
侑「へー……そうなんだ」
セキレイシティ近郊だと、アーボはほとんど生息していないから、小さいと言われてもあんまりピンと来ないけど……。
歩夢「この前測ったときは大きさが1.2mしかなかったんだよ。普通アーボは2m以上になるのに……。ご飯はちゃんとあげてるんだけどなぁ」
侑「うーん……比較対象がないと、ピンと来ないけど……案外歩夢の肩に乗れなくなるのが嫌だから、大きくならなかったりして」
歩夢「えー? そうなの? サスケ?」
「シャー」
サスケは「シャー」と鳴きながら、歩夢の頬に頭をこすりつけている。
歩夢「あはは♪ くすぐったいよ、サスケ♪」
「シャー」
サスケの言葉はわからないけど、きっと当たらずとも遠からずな気がする。
体の大きさが、そういうことで決まるのかはよくわからないけど……。
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