シンエヴァ もう一つの終わり ver1.12
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38:名無しNIPPER[sage saga]
2022/10/10(月) 23:54:46.24 ID:R3+wBdbD0

ゲンドウ「ここが、最後の選択がなされる場所……君が帰ることを運命づけられた場所だ」

マリ「存在しない……」

 力なく床に座り込むマリ

 左の手のひらに指輪が載っている

(回想)

   冬月「人には“希望”という光が与えられている」

   2番艦のブリッジに立つ冬月

   その後ろ姿を見ているマリ

 声を震わせるマリ

マリ「存在……しない……」

   冬月「だが希望という病にすがり、溺れるのも人の常だ」

 石棺の並ぶ床を見回すマリ

マリ「同じだ……」

 銃を取り落とし、右手で顔を覆うマリ

   マリ「人類全てを巻き添えにするのは御免こうむりたいにゃ」

マリ「同じだったんだ……私も……」

 すがるような目でユイを見上げるマリ

マリ「ユイさん……」

 涙を浮かべて問いかけるマリ

マリ「どうしたら……私は……私はどうしたらいい? ユイさん!」

 寂しげな笑みを浮かべてマリの前に膝をつくユイ

 額にかかった前髪をそっとかき上げてやる

ユイ「あなたはもう、答えを知っているはずよ、真希波さん」

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