37:名無しNIPPER[sage saga]
2022/10/10(月) 23:53:38.82 ID:R3+wBdbD0
マリ「なにこれ……何なの、ここは――」
ゲンドウ「君が保護された場所だ」
マリ「!」
ゲンドウ「真希波博士は、ここで君を見つけた」
マリ「ちがう! 私は――」
ゲンドウ「ユーロのとある孤児院で真希波博士に引き取られ、養子となった。そういうことになっている」
マリ「うそだ……」
ゲンドウ「ここをだれが、何のために作ったのか、今でもわからない」
調査員『博士! 持ってきました』
幼女を調査員に預け、震えながら予備の防寒服を着込む真希波博士
周囲を見回す調査員
調査員『なんてことだ……これが全部そうですか?』
真希波博士『ああ。しかし、息があるのは、この子だけのようだ』
幼女が収められていた棺の隣
別の棺の底に小さな骸が横たわっている
同様に骸を収めた棺が一面に並べられたフロアの俯瞰
ゲンドウ「彼らは、後に真希波タイプと呼ばれるようになった。君はその生き残りだ。君が外典の記述に素晴らしい洞察を働かせることができたのは、恐らく偶然ではない」
眠っている幼女の顔を覗き込んでいる博士
ゲンドウ「君は委員会を……ゼーレを利用した。しかし、彼らもまた、君の力を利用していたのだ。いや、君自身が運命の一部だった」
唇を震わせて目を見開いているマリ
ゲンドウ「ネオンジェネシスは、存在しない」
マリ「存在……しない?」
ゲンドウ「君がここへ来るには、それが必要だった。それだけのことだ」
言葉を失うマリ
ゲンドウ「人類の補完を行うか否か。選択肢は初めからそれしかなかった。そして――」
部屋を出ていく真希波博士と調査員
61Res/82.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20