11:名無しNIPPER[sage saga]
2022/10/10(月) 23:33:17.13 ID:R3+wBdbD0
目を見張るシンジ
透明な隔壁の向こう、液体の中でさかさまに浮かぶユイ
窓に手をつき、恐怖の表情でユイのほうを見ている白衣のゲンドウ
マリ「プロジェクトはかろうじて踏みとどまったけど……」
研究室に並ぶ机の一つにうずくまっているゲンドウ
マリ「わかっちゃったんだ。どこまで行っても、これはだめだって。だからあとは――あとは元に戻すしかないんだよ。そのための『ネオンジェネシス』」
息をのむシンジ
マリ「でも、それにはアディショナルインパクトの一歩手前まで行かなければならなかった」
声をあげて泣くシンジを置いて去るゲンドウ
マリ「私がすることは、もう何もなかった。誰がやっても、そこへ行きつくのは、もうわかってた」
デスクにつくゲンドウのシルエット 眼鏡だけが光っている
「人類補完計画」の冊子の表紙
暗い通路に姿を消すマリ
マリ「だから、待つことにしたんだよ」
何本ものチューブがつながれたプラグスーツのようなものを着ている
棺桶のような装置に横たわり、自ら蓋を閉じるマリ
重々しい音とともに闇に包まれる
地吹雪が吹きすさぶ極夜の大地――
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呆然とマリの横顔を見ているシンジ
マリ「ま、実際は冷や冷やもんだったけどねー」
自嘲気味に笑うマリ
マリ「びっくりした?」
申し訳なさそうにシンジを振り返るマリ
マリ「黙ってて悪かったね。でも、それももうすぐ終わりだから」
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