シン・エヴァ もう一つの終わり
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38:名無しNIPPER[sage saga]
2022/08/20(土) 23:49:12.75 ID:YgtehLUf0
=== 丘の広間 俯瞰 ===

 地鳴りとともに、天井や壁面から細かな砂埃が落ち始める

 斜面から小石がいくつか転がり落ちる

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===《神殿》の入り口 ===

 シンジとレイを見下ろすゲンドウ

ゲンドウ「行け、シンジ、レイ。ここはもう終わりだ」

シンジ「父さん……」

 次第に大きくなる地鳴り

 倒れたまま動かない初号機を振り返るシンジ

シンジ「でも……どうしよう――」

AAの声『ヘイカノジョ! 乗ってかなーい?』

シンジ「!」

 崖の縁から姿を現す12号機の巨体

 差し出した左手のひらに乗る3人のAAたち

 AA1が快活に手を振っている

ユイ「シンジ」

シンジ「母さん……」

ユイ「真希波さんを」

 力なく座り込んでいるマリ

 うなずくシンジ

 歩み寄るシンジ

シンジ「マリさん」

マリ「行って、シンジくん。いまさら、どの面さげて出て行けって言うの……」

シンジの顔を見ようとせず、力なく首を振る

マリ「どんな顔して、アスカに会えって――」

ユイ「真希波さん」

 マリの手を握るユイ

ユイ「生きて、真希波マリさん」

 首を振っているマリ

ユイ「生きて。そして、すべてを見届けて。これからのこと、全部。私たちの代わりに」

 すすり泣いているマリ



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