シン・エヴァ もう一つの終わり
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39:名無しNIPPER[sage saga]
2022/08/20(土) 23:49:45.61 ID:YgtehLUf0

ユイ「あの子の――式波さんのことも」

 ユイの顔を見上げるマリ

 微笑むユイ

 ずり落ちたマリの眼鏡をそっと直してやる

 かがんでマリに手を差しのべるシンジとレイ

シンジ「さあ、行こう。マリさん」

 観念したようにうつむき、右手を差し出すマリ

マリ「うん……行こう」

 その手を握るシンジ

 立ち上がろうと身をかがめるマリ

 その左手を握り、力を貸すレイ

 振り返るシンジ

シンジ「さようなら。父さん、母さん」

ゲンドウ『さらばだ、シンジ』

 輝き、薄らいでいくゲンドウとユイ

 息をのむシンジ

シンジ「父さん!」

 次第に薄らぎ、光の粒子となって消える

シンジ「ありがとう……父さん、母さん」

 光の名残を見て立ちつくすシンジ、レイ、マリ

AA1の声「おーい! いそいでいそいで!」

 声のほうを見るシンジたち

 AA1がメガホンのように口に手を添え、こちらに手を振っている

 その向こう、12号機がひざまずき、初号機の素体からエントリープラグを引き出している

 その様子をAAたちが見あげている

 駆け寄るシンジたち

 自ら首のエントリープラグを引き抜いて地面に横たえる12号機

 引き抜かれたプラグのハッチからAA4が這い出して来る

シンジ「何やってるの?」

 立ち上がるAA4

 スカートのほこりを払うしぐさ

 親指で後方を指す



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