37:名無しNIPPER[sage saga]
2022/08/20(土) 23:48:26.08 ID:YgtehLUf0
=== 丘の広間の入り口 ===
広間の斜面上、初号機が開けた穴の縁に立つ満身創痍の12号機
あちこちの装甲がはがれ、ほぐれた筋繊維のようなものがところどころではみ出している
その掌に乗る3人のAA
手をひさしのように目の上にかざし、見晴るかすAA1
AA1「あちゃー、もう始まってる!?」
AA2「ほんとだ! 急がないと!」
斜面を下り始める12号機
丘の上、リリスの前で剣を振り上げて立つ首のない初号機の後ろ姿が見える
AA3「ねえ、なんか、ケーキ入刀って感じ?」
揺られながら、12号機の顔を見上げ、楽しげに言うAA3
AA4の声『馬鹿言ってないで、しっかりつかまって!』
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=== リリスの前 ===
すっと腕を振り下ろすシンジとレイ
初号機の輝く剣が振り下ろされ、先端がリリスの顔の正中線をかすめる
正中線に細い光の筋が残る
筋が輝きを増し始めた次の瞬間、強烈な輝きを放つ
シンジ「うっ!」
思わず顔をかばうシンジとレイ
まばゆい光を全身に浴び、初号機の装甲が蒸発するよう後方に尾を引きながら失われていく
黒ずんだ素体だけになった初号機が、轟音とともに仰向けに倒れこみ動かなくなる
リリスの外皮が正中線から水風船のように内破し、L.C.Lと化して四散する
一同の頭上から降り注ぐL.C.Lの雨
髪や衣類の裾からL.C.Lを滴らせながら立ち尽くすシンジとレイ
L.C.Lの雨が小降りになり、やがて収まる
《神殿》の入り口に歩み寄るシンジ
シンジ「これで……本当に終わったんだね」
ゲンドウ「ああ」
足元でL.C.Lが小さな川となり、地面のくぼみを縫って流れていく
と、低い地鳴りが始まる
あたりを見回すシンジとレイ
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