83: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/28(木) 21:47:26.49 ID:EEyFH7CuO
「流石は里見さんと柊さんね。ミラーズ対策も考えてるんですもの」
「あまり期待されると、それはちょっと困るにゃー。希望的観測の領域は出ていないし……」
「ねむちゃん。話は戻るんだけど、桜子ちゃんを安全にサーバに移せる保証はあるのかな?」
「理論上では、ウワサの力を付与したサーバであれば、安全に移せるよ。
検証を止めた日以来、知古辣屋零号店のカカオマスには、再び魔翌力を溜め込んでいるんだ。
その魔翌力を使ったところで、カカオマスの役目も最後となってしまうけど」
「寂しくなるね……」
「ウワサを移す件だけど、当時の失敗を顧みて、手順を練ってから実行に移すよ」
鶴乃も続いて口を開いて、ねむに質問をする。
「それで本当に、あのアリナを何とかできるのかな?
まだ脅威がアリナだとは断定できてないけどさ」
「断定はできてないけど、未来で再びアリナが現れると仮定する。その時のアリナが、
どれほどの力を有しているのか、現状では全く分からないんだ。だけど、アリナに
勝てる可能性を少しでも高めたいと考えている。故に、先に述べたウワサ以外を、
すべて魔翌力へ還元して、桜子を世界に繋ぎとめる糧とするんだ。僕の存在なしで、
未来で桜子が実体を維持するには、他に方法がない」
「|……ねむ、灯花。対価を用意するって言ってたけど、具体的にどうするつもりなの?|」
「可能な限り本人の意思を尊重して、僕たちにできる限りの範囲で願いを叶えるよ」
「キュウべぇにしかできないようなことは、さすがにわたくしたちでも無理だけどね」
そこへ、織莉子も再び口を開いて、未来へ要員を送る手段に疑問を投げた。
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