【マギレコ】 最後の世代の魔法少女たち
1- 20
84: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/28(木) 21:48:27.39 ID:EEyFH7CuO
「灯花さん、マシンは実現するための技術が、まだ存在しないはずでは?」。
「あなたの言う通り、技術はまだ存在しないよ。一朝一夕で用意なんて、いくらわたくしでも
 無理なんだにゃー。遺体を冷凍保存するのとは違って、現在の技術では、生きている人間を
 安全にコールドスリープさせることは、できないんだよ」

そこへ、疑問を抱いたいろはが灯花に尋ねる。

「冷凍保存とコールドスリープって、どう違うの?」
「前者は死んだ人間を保存して未来の技術で蘇生させるもので、クライオニクスともいうよ。
 後者は生きている人間を、生存に必要な資源を節約すると同時に、身体の老化を極限まで
 遅らせようというものなんだよ」
「もののついでだけど、ハイパースリープや人口冬眠も同じ。言葉は違うけど意味は一緒だよ」
「もっとSFに触れておけばよかったな……。遺体を蘇生するって、そんなことが可能なの?」
「あくまで未来の医学技術に期待するものであって、絶対に蘇生ができる保証はないよ。
 医学技術が発展していることが前提だし、無駄に終わる可能性もあるからね」
「では、どうやって計画を実現させるのですか?」
「世界中の魔法少女の能力を調べた結果、能力の組み合わせ次第で、今すぐではないけど実現可能だよ。
 どうしても準備に時間はかかるけど、なるべく早く用意を整えるよう、善処はするからね」
「私の予知が、今よりも正確性が高くなってからでは遅いですか?」
「わたくしもそれがいいとは思っていたけど、最長で十年近くもかかるのを待つのは無理かな。
 魔法少女の魔翌力は、年を経ると回復しにくくなるし、今も力が落ちてきている魔法少女がいる。
 絶好調の魔法少女もいるけど理由は分からない。これまでがこれまでだし、悪い予感がするよ。
 それを考えると、準備ができたら、すぐに未来へ送り出すしかないんだよね……」
「……無理を言ってすみません」
「気にすることは、未来へ行く三人のことだよ」
「そう……でしたね……」
「|…………|」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
235Res/340.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice