78: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/28(木) 21:12:16.88 ID:EEyFH7CuO
その場の全員が沈黙した。
選出された三名に全員が視線を向け、視線を向けられた三名は困惑の表情を浮かべる。
そこへ、やちよが口を開いて沈黙を破り、いろはがねむに尋ねた。
「マシン開発に必要な能力といい、未来へ送る要員といい、都合よく神浜の魔法少女が選ばれるわね」
「ねむちゃん。これって本当に前から決めていたの?」
「……さっきも言った通り、W−3が決まった場合に備えて、要員の選定も進めていたよ」
「ユニオン内から選んだ理由は分かったよ。三人を選んだ理由を教えてもらえるかな?」
「鶴乃とさなを選んだ理由は、選定の基準とした内容を満たしていることの他に、
ウワサと融合した経験があることと、融合した後も心身ともに健康だからだよ。
ドッペルを発動できることは勿論、融合中はウワサの力も行使できたからね」
「桜子ちゃんが選ばれた理由は?」
「未来で目覚めた鶴乃とさなのために、桜子にはトレーナーになって欲しいんだ。
百年もコールドスリープをした後では、戦線離脱して時間が経っている現状も
踏まえると、まともに戦闘をこなせない可能性が高いし、他にも理由がある」
「|それは、どんな理由?|」
自身が選ばれた理由に触れられた桜子は、神妙な表情を崩さずねむに尋ねた。
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