【マギレコ】 最後の世代の魔法少女たち
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74: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/28(木) 20:50:51.51 ID:EEyFH7CuO
「キュウべぇ。古今東西、魔法少女はエネルギー回収ノルマ達成のために利用されてきた。
 願いを対価に魔法少女になったとはいえ、一応はあなたたちに協力してきた身でもある。
 全面的に協力をしろとまでは言わないけど、残された魔法少女と人類に、少しくらいは
 忖度があってもいいでしょう?」
「美国織莉子。忖度とは政治家の娘らしい言葉を使うね。そんなことを言うのなら、
 ボクたちは魔法少女にも人類にも、充分忖度をしたと言える。有史以前の年月、
 キミたち人類は何をしていたか」
「洞窟で暮らしていて、キュウべぇがいなかったら人類の発展はなかったのでしょう」
「その通り。キミたちは洞窟で身を寄せ合って暮らし、小さな火で夜の暗闇から逃れ、
 理解できない物事に恐怖する日々を送っていたんだよ」
「…………」
「そんな人類にボクたちインキュベーターは、この宇宙を延命させるという、
 極めて重要な任務を、奇跡への対価として与えた。今日までに魔法少女の
 多大な犠牲はあったけど、その甲斐もあっただろう。人類は多くの知恵を
 手に入れることができて、社会、文明を築いて、その恩恵を受けている」
「だ、だけど」
「それに、キミたち魔法少女の長い夜もようやく明けた。浄化システムは今や、キミたちの手中にある。
 ボクたちとしては、本当はそれを放っておきたくないんだけどね」
「だったら、どうして?」
「エネルギー回収ノルマを達成したことで、魔法少女の新規契約が不要になったからさ。
 キミたちとは、いざこざが絶えなかったが、有史以前から協力してくれていたことも事実。
 次の一手を打つことをやめたのは、お礼のつもりさ。これでもまだ何か足りないのかい?」


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