【マギレコ】 最後の世代の魔法少女たち
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178: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/05(月) 20:37:01.17 ID:0V5CcO3mO
「那由他様。そこから先は私から話します」
「は、はいですの……」
「異変とは、魔法少女を迫害する撲滅派に対して、魔女が起こした現象のことです。
 いつからかは不明ですが、撲滅派の一部は、魔女の口づけを受けていました」
「撲滅派は魔女の餌にされそうになっていたと?でも、魔女の口づけ自体は、
 魔女がいる街ではよくあることだと思いますけど……」
「ですが、口づけを受けていた撲滅派は、私たちが知るものとは様子が違いました。
 彼らは操られた状態ではなく、自らの意識を保持していました。それだけではない。
 彼らの身体能力は、人のそれと比べて、強化されていたんです」
「じゃあ、撲滅派は、魔女の恩恵を受けていたんですか?」
「……えぇ。街に到着して間もなく、私たちは彼らから攻撃されたんです。
 教授を守るため、私たちは止む無く応戦しましたが、彼らと交戦した時、
 以前とは明らかに攻撃の重さが違った。彼らは、使い魔と同程度の力を
 持ち合わせていたんです」
「それはもう、人間じゃなくなったことと同じなんじゃ……」
「……私もそう思います。教授を守るために、私たちは私の実家に逃げ込みました。
 幸い、彼らは建物の中までは追ってこず、実家に逃げ込むとどこかへ去りました」
「魔法少女は狙っても、住民は巻き込まないってことなのかな?」
「私たちは最初、そう思っていました。ですが調査をするうちに、理由が分かりました」

撲滅派の魔法少女迫害により、湯国市からは魔法少女は去っていた。

それは街の破滅の始まりでもあった。

魔法少女がいない湯国市に待っていたのは、魔女による街の蹂躙だった。


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