174: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/08/30(火) 16:22:15.03 ID:YmEHP9jHO
ラビが身を置く里見那由他の家に到着したいろはは、ラビと那由他に出迎えられた。
「態々お越し下さり、ありがとうございます」
「お忙しい中、すみませんですの。どうぞ、上がって下さいですの」
「いいえ、それは気にしないでください。お邪魔します……」
那由他に促されて家に上がると、いろはは居間に通されて話し始めた。
織莉子が視た未来をみかづき荘に伝えに来たこと、W計画が立ち上がったこと、
W−3でラビの協力を得る予定があったこと、今日に至るまでに何度も会合が
行われたこと、クリミナルズの存在のこと……
ラビと那由他は静かにいろはの説明を聞き、やがていろはが話し終えるとラビが
最初に口を開いた。
「そんなに大事な会合があったとはつゆ知らず、全く参加できなかったこと、本当に申し訳ございません」
「私からも、謝りますの」
「ま、待ってください!お二人は湯国へ出向いてて不在だったと聞いています。それは私も他のみんなも
承知していましたし、情報の共有が出来たんですから、謝らなくてもいいんです」
「……そう仰ってもらえて、助かります。ですが、いろはさん。それでもお詫びを伝えなければならないことが」
「なんでしょうか?」
ラビが語ったのは、自身が関わった湯国市で起きた事件の内容だった。
過去に自身の能力が暴走した結果、取り返しのつない事件を起こしてしまったこと、
どんな形で害を齎すか分からないため、W−3に協力はできかねること……
すべてを聞き終えたいろはは、顔を上げてラビの意見を尊重した
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