172: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/08/30(火) 16:14:08.65 ID:YmEHP9jHO
「神浜でも事件が度々起きているけど、それが湯国から態々来て起こしている事件なら、ご苦労なことよね」
「魔法少女への報復が目的なら、それくらい労力のうちに入らないんだと思うよ」
「クリミナルズの中には、南凪区の冤罪事件に関わった元・刑事がいる。
これまで起きた事件は小手調べ的なもので、テロが本命ではないかと」
「警察や市民の事件に対する反応を見て、ある時一気に仕掛けてくる可能性はあり得る」
「だとしたら、W−1開始時期は、なおのこと早めないとね。鶴乃たちには悪いけど、
コールドスリープマシンが完成次第、未来に渡ってもらうしかないわ……」
「織莉子ちゃんの予知で、時期を探ることは出来ないかな?」
「それが、狙った内容を予知することができないんです。いずれ、そこまで能力に変化があればいいのですが」
「なんにせよ、現時点で私たちがクリミナルズに対して打てる手はないわね。
強いて言うなら、万が一に備えて家族を安全場所に避難させることだけど、
その安全な場所ってどこなのってことになる」
「大勢の人が入れるようなシェルターでもあればいいんですけど……」
「これはこれで、常盤ななかさんとの会合を開くべきでしょう。ななかさんなら、私たちが持つ情報とは別の、
有力な情報を持っているはず。向こうが時期を見て接触してくるというなら、一先ずはW計画に専念して、
その時を待ちましょう」
「私は織莉子ちゃんに賛成だよ」
「私も同意するわ」
「私が織莉子の意見に反対する理由はないよ」
「……それじゃあ、本日の会合だけど、ここで散会とします」
「織莉子さん。また何か動きがあれば、今後は私から連絡させてもらうね」
「分かりました、やちよさん。では、私とキリカは、本日はこれで失礼します」
そういうと、織莉子とキリカは、いろはとやちよに見送られてみかづき荘を後にした。
二人は居間に戻ると、いろはは会合の結果を灯花とねむに連絡し、織莉子が視た未来が以前と異なること、
W−1、W−2の開始時期を早めること、クリミナルズと仮称した犯罪組織による、世界各地でのテロ計画が
存在することを伝えた。
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