169: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/08/30(火) 15:44:50.84 ID:YmEHP9jHO
「魔法少女の名前は純美雨。冤罪を擦り付けられそうになった、蒼海幇という組織を守るために、
彼女は魔法少女になりました。彼女の願いで検挙された一派は、撲滅派と繋がりがある人間の
手引きを受けて海外に脱出。魔法少女に恨みを持つ者を集め、巨大な犯罪組織を築いた」
「それらの情報をどうやって集めたの?裏の社会を知る人間とコンタクトでも?」
「私の人脈には、父親が政治家だったことから、伝手を辿れば裏の社会を知る人間もいる。
魔法少女の歴史も存在も知る人間もいますし、キリカの協力もありますから」
「私はアリナの調査を切り上げた後、その組織を追っていた。湯国市の撲滅派が怪しいと
睨んで調査してたら、向こうから仕掛けられた。返り討ちにしてやったけどね」
キリカの言葉を聞いて、いろはは一瞬表情を曇らせる。
「もしかして、相手の命を…?」
「そこまではしなかったよ。情報が欲しかったし、織莉子との約束だからね。
返り討ちにしたやつを尋問にかけたたら、とんでもない情報を吐いたよ」
「どんな内容ですか?」
「世界各地の都市部を狙った、同時多発テロを仕掛ける計画があるだとさ」
「て、テロって…爆弾テロとか…?」
「方法までは聞き出せなかった。そこまでは知らなかったみたいでね。
連中はテロを起こして、それを魔法少女の仕業にするつもりでいる」
「冤罪を擦り付けようってわけね。南凪の事件の時みたいに」
「魔法少女の仕業にすることで、何を企んでるんだろう……」
「この世界に残っているすべての魔法少女を、人類の敵に仕立てあげるつもりかもね。
犯罪組織は魔法少女への復讐を遂げ、それ以外の一部の人間は、自分たちに都合の
悪い数々の事件、真実を、どさくさに紛れて闇に葬ろうとしているんだろう」
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