エンド・オブ・ジャパンのようです
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76: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2022/11/03(木) 23:27:57.08 ID:1N4dwLvb0
約30km。増援艦隊の1人である朝潮さんが叫んだこの数字は、35.6cm連装砲の最大射程距離でもあります。

最大射程とは、あくまでも「砲弾が辛うじて届く距離」を示すもので、命中率や威力がある程度担保される“有効射程距離”ではありません。
砲撃が行われるとしても威嚇や牽制が主目的であり、基地施設やそれこそ学園艦のように相当巨大な目標でもない限り命中を見込むことは本来できないでしょう。

『グォガッ!!?』

ですが、彼女の───戦艦・扶桑さんの砲撃は、そうした“常識”に当て嵌まりませんでした。

『ウ゛キ゛ッ゛………』『ゴボッ!?』『アギャアッ!?』

弧を描き飛翔した砲弾が、次々と敵艦の鼻先や背、肩口に突き刺さります。
超弩級戦艦による砲撃とあれば、多少の距離減衰を差し引いてもその威力は絶大。軽巡ホ級、駆逐ニ級、イ級2隻、命中した艦は尽く爆炎に身を焦がしながら水底に沈んでいきました。

「撃て!!」

『ゴグッ!?』 『ギャアッ!!?』『イギィッ!!?』

間髪入れず、再び主砲4基の一斉射。ロ級、ハ級、本土で大洗女子学園の甲板上にも出現したという新型・ナ級、何れも直撃弾によって跡形もなく吹き飛ばされていきます。

『ジッ…………』

そして、雷巡チ級。非ヒト型より遥かに小さく小回りも利く、有効射程外からの射撃で仕留めるのは本来絶望的な相手。

しかし扶桑さんは、至極あっさりと直撃させてみせました。船体殻を持つとはいえ、雷巡程度の出力なら戦車砲の集中砲火でも十分に突破を見込めます。
戦艦の大口径砲直撃に耐えられるはずもなく、その一発で電探上からも海上からもチ級の姿は消失しました。

「全弾命中、敵先鋒の水雷戦隊群に大きな損害!流石は扶桑さん!」

「そんな大したことはしていないわ、ただ向かってくる“的”に当てただけだもの」

此方も増援艦隊の阿武隈さんから感嘆の声が上がるも、当の旗艦・扶桑さんの態度には奢りも喜びも見られません。困ったように控えめな微笑みを浮かべるのみ。

寧ろやや燥ぎ気味の阿武隈さんを窘めるように、ついと口元で人差し指を立てました。

「それより、敵艦隊群はまだまだ健在よ。阿武隈さん、油断なさらないように」

「は、はい!了解です!」


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