75: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2022/11/03(木) 23:24:52.93 ID:1N4dwLvb0
300隻以上、艦隊数で換算して実に50個超。これが本当なら、ベルリン陥落の折に独波国境にて発生した【オーデル川防衛戦】とほぼ同規模です。
妖精さんの内1人と視界を同期させ綾波自身も敵艦隊を見てみましたが、それが過大評価や誤認という線は残念ながらありませんでした。こちらへ押し寄せる大艦隊の威容は、報告上の数字と比しても全く見劣りするものではありません。
『『『ゴガァアアアアアアアアアアアアッ!!!!』』』
「っ、五月蝿いったら……!」
「Fuck off」
鬨の声の如く空気を震わせる、三百隻の大合唱。それはもう凄まじい有様で、数千機規模の先遣航空隊が(それも二度に渡って)殲滅されているというのに士気旺盛にして意気軒昂のようです。
底なしの物量故にそもそも致命傷から程遠い上で、敵方は300隻という自分たちの艦隊戦力を大いに誇っているのでしょう。実際ざっと見た限り姫級・鬼級の姿はありませんでしたが、ル級やタ級、またこれらのEliteやFlagshipはかなりの数だったように思います。
こちらも、全くの無力ではありません。ここにいる3個艦隊18隻を含み、この海域には最終的に15個艦隊が投下され【学園艦棲姫】以下敵主力艦隊群側面への攻勢を敢行する予定でした。
綾波達の乗っていたチヌークを始め幾つかの輸送機は落とされ不時着水となったようですが、電探上の反応や飛び交う無線から察するにそれによって轟沈艦が発生したり戦力集結が失敗した様子もありません。ならば当初の予定通り、90隻の艦娘が既に展開を終えている筈です。
ただ、それでも尚兵力的な面では迫りくる敵艦隊からすると1/3にも満たない“寡兵”であることは事実。例えばこれらが全て駆逐・軽巡であるならいざ知らず、潤沢な戦艦・空母を擁しているなら火力と指揮系統の面で問題を抱えている可能性も薄いでしょう。
制空権は現状此方が完全に掌握している形ですが、空母艦隊の艦載機で十分に奪還し得る。仮に奪還に至らずとも、私たち側の航空攻撃を抑え込めれば艦砲の火力差・物量差で十分に押し切れる───そんな算用を向こうが弾いていたとしても、不思議ではありません。
「敵艦隊との距離、30000まで接近!!」
「─────主砲、一斉射!!撃て!!!」
それがただの皮算用に過ぎないことを告げたのは、こちら側で上がった砲声でした。
311Res/557.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20